美しい曲線でデザインされたトンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)の外壁全面(220m)を使って繰り広げるビッグライトショー「ソウルライト(SEOULIGHT)」が12月20日(金)午後7時に初公開される。シルバーのパネルの外壁が大規模なキャンバスに変身、華やかな光・映像・音楽がかもし出す幻想的なライトショーが描き出される。
ソウル市とソウルデザイン財団の共同で、2019年初めて開催される冬の光のフェスティバル「ソウルライト(SEOULIGHT)」は12月20日午後6時、トンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)デザインラボ1階の市民ラウンジで華やかに幕を開ける。2020年1月3日までの15日間、1日4回(毎日午後7時、8時、9時、10時)にわたり16分間ライトショーを繰り広げる。
2019年のテーマは「ソウルの解夢(SEOUL HAEMONG)」。光のフェスティバルを通じてソウルとトンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)を過去・現在・未来に分けて演出することで、まるで「記憶の空間」をタイムトラベルしているようなユニークな経験を与える。今回のフェスティバルを準備した作家のレフィーク・アナドール氏と総監督のミン・セヒ氏は、DDPの過去・現在・未来に関するデータを収集、人工知能(AI)で夢を解釈(夢解き)する作業を行った。アナドール氏はウォルト・ディズニー・コンサートホールの外壁でのメディアファサード「Dream」を演出したトルコ出身の世界的なメディアアーティストで、ミン・セヒ氏は人工知能(AI)を活用したメディアファサードの演出分野をリードしている人物だ。
ソウル市、華やかな光&映像ショー「ソウルライト」を12月20日に開幕
構成 |
「ソウルの解夢(SEOUL HAEMONG)」の主な内容 |
セクション1
「過去」 (4分)
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ソウルの解夢が始まる瞬間。DDPを都会のキャンバスと解釈し、この建物が記憶している瞬間を探険しながら「記憶の地形図」を描く。 |
セクション2
「現在」 (6分)
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ソウルの解夢をするために新しい記憶を収集し、人々との関係を結ぶ瞬間を描く。収集したデータを探険しながら、見慣れた姿やおもしろい地点を共に経験して「記憶の空間」を旅行する。 |
セクション3
「未来」 (6分)
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機械学習(マシンラーニング)を通じてソウルの夢を解釈する。人工知能がソウルの記憶を再組立し、再構成して流れる夢の姿を時には生き生きとしたイメージで、時には流れる動きで表現し、「記憶の自覚」を描く。 |
特にクリスマスシーズンの24日と25日、年末の31日には特別な日を記念する映像が目と耳を楽しませてくれる予定。クリスマスシーズンにはDDPの建物全体が巨大なプレゼントの箱に変身する。31日には夜11時57分から2020年を迎えるカウントダウンが始まる。そして新年を迎えるきらびやかな花火の映像やソウル市民の新年の希望を語るメッセージムービーなどがDDPの外壁いっぱいに演出される。
夜の暗闇とは対照的なライトショーの壮大さと躍動感を最大限に生かすため、周辺の9つの主要な建物もフェスティバルに参加し、ライトショーの上映中には建物の外灯を消すか、あるいは室内の照明ほどに輝度を下げることにしている。チュン(中)区庁でもDDP一帯の街灯を一部消すことにした。
イベント期間中には「ソウルライトマーケット」も盛大に開かれる。年末年始の雰囲気があふれるプレゼントのショッピングはもちろん、コンサートや路上ライブを開催し、寒さを忘れさせるフードトラックも近くに出店する予定。
イベントの開催に関してソウル市は、「今後とも『ソウルライト』をソウルの代表的な夜間観光コンテンツとして開催し、ソウル市の文化資産としてDDPの価値を高めるとともに、停滞しているトンデムン(東大門)一帯の商店街の活性化を図っていきたい」と抱負を述べた。
「ソウルライト」開催中にライトショーとともに行われる主な付帯イベントは、①ソウルライトマーケット、②文化公演、③ソウルライトフォーラム及びワークショップ、④各種イベントなど。
「ソウルライトマーケット」にはデザイン、工芸、アップサイクル、ファッションデザイナー及びトンデムン(東大門)の商人、小商工人、創業チーム、大使館などの計270業者と個人参加者が参加し、DDP一帯に暖房施設を設置したお洒落なデザインのコンテナとテント58張が設置される。利用可能時間は午後12時から22時まで。
「文化公演」ではオウルリム・スクエアなどの野外ステージで路上ライブが毎日行われ、週末や祝日にはB-boy公演やストリートファッションショーなどがそれぞれ違ったコンセプトで行われる。また、12月20日(金)~21日(土)、24日(火)~25日(水)、28日(土)、31日(火)の午後5時から9時まではフードトラック11台が出店する。
「ソウルライト」フォーラム(12/20)とワークショップ(12/21~22)では、2019年のテーマである「ソウルの解夢(Seoul Haemong)」のメディア作業に関するさまざまな話が聞ける予定。
その他、19日(木)から25日(水)まで行われる「ビューポイント・フォトイベント」では、ソウルライトの様子を写真に撮り、ハッシュタグ(#ddpseoullight)を付けてSNSにアップした参加者の中から抽選でカメラ、アイスクリーム引換券、映画観覧券などをプレゼントする。各イベントの詳細については、ホームページ(
www.ddp.or.kr)で確認できる。