ソウル市が英・ロンドンと初めて友好都市提携を締結しました。ロンドンは、芸術や経済、金融、ファッション、医療、観光、交通など様々な分野で世界の中心的役割を担うグローバル都市です。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長は、「地方政府気候サミット」をはじめ気候変動に関する国連枠組条約(UNFCCC)主催の「アクションデー」出席のためフランス・パリを訪問していますが、12月4日(金)11時10分(現地時刻)、パリ市役所でロンドンのボリス・ジョンソン(Boris Johnson)市長と面談し、友好都市提携を締結しました。
この提携で両都市は、▴気候・環境分野における交流・協力の強化 ▴地域経済の活性化に向けた経済交流 ▴文化・芸術・観光分野における交流 ▴スマートシティ、電子政府、都市再生、持続可能な開発、社会的革新分野における専門知識と模範事例の共有―などを活発に行うことを約束しました。例えば、気候・環境分野では、C40といった主要国際機関で採択された基本的な枠組みを基に最新技術や模範事例などを共有するとともに、相手都市が主催するフォーラムや研修セッション、国際会議に参加する可能性を積極的に打診します。経済交流分野では、金融投資誘致政策に関する情報を共有し、相手都市に投資する意向のある企業を支援します。
両都市はこれまで断続的な交流は行ってきましたが、正式に友好提携を締結するのは初めてです。市は、国際的な存在感を高めつつあるソウルの魅力をアピールする一方、韓英両国のそれぞれの首都として両都市が様々な都市問題を解決してきたノウハウと経験を共有する機会になると期待しています。
ソウル市はこれまでに米サンフランシスコ及びワシントンDC、仏パリ、イタリア・ローマ、日本・東京、中国・北京など23都市と姉妹都市提携を、ドイツ・ベルリンやオランダ・アムステルダム、中国・上海など28都市と友好都市提携を締結しました(計34カ国51都市、’15年11月現在)。
パク市長は、「今回の友好都市提携の締結を通じ、韓英両国の首都として抱える様々な問題と、それを解決する過程で積み重ねてきたノウハウと経験を共有するとともに、その交流が長く続くことを望む。ロンドンは多国籍企業の本社が集中する欧州金融の中心地であるだけに、より緊密に連携していきたい」と話しています。