- ソウル市はSKテレコムと提携し、人工知能(AI)電話サービス「NUGU carecall」を2022年9月20日まで延長
- 人工知能(AI)を利用した音声電話で、1日1回、隔離状況を確認し担当職員の業務負担を軽減
- 持続的な抜打ち電話で自宅隔離中の外出など違反を即確認、告発など感染症に徹底対応
ソウル市は、新型コロナウイルスによる自宅隔離中の行動制限を効率よく管理すべく、人工知能(AI)電話サービス「NUGU carecall」で自宅隔離中の人に毎日電話をかけ、健康状態を確認している。
人工知能(AI)電話サービスを通じて自宅隔離中の人に発熱や咳など新型コロナの症状が出ていないかを確認し、通話内容は区の総括モニタリング担当者に随時、提供される。
区は「NUGU carecall」で自宅隔離の手引きなど各機関からのお知らせを作成(設定)し、自宅隔離中の人に案内することができる。
ソウル市は昨年9月にSKテレコムと提携してAI電話サービス「NUGU」を利用した自宅隔離状況の確認を行ってきたが、今回、SKテレコムとの業務提携期間を延長し、来年9月まで電話サービスを継続することにした。
人工知能(AI)電話サービスは、新型コロナの影響で自宅隔離のケースが増加する中、効率的に自宅隔離中の人をケアする必要が高まったことから導入されたが、担当職員の健康や業務負担の軽減に大きく役立っていることから、現在は様々な地方自治体で活用されている。
市が25の区を対象に人工知能(AI)電話サービスの満足度を調査したところ、調査対象189人中182人(96.3%)が業務負担を軽減できたと回答しており、自宅隔離中の人など市民の満足度も86.8%と良好だった。
市はまた、自宅隔離中の状況を把握するため市内25区で抜打ち点検班を組織して随時確認に当たっているほか、隔離期間中に違反があった場合には感染症予防法第79条3に従い1年以下の懲役または1千万ウォン以下の罰金に処する場合がある。
ソウル市のハン・ジェヒョン安全総括室長は「自宅隔離中の人が隔離期間中に困ったことはないか確認するうえで、民間の優れた情報通信技術(ICT)を活用することは行政の効率アップのために非常に必要だ」としながら、「今後も自宅隔離中の人へのケア体制を持続的に点検するなど、感染症に徹底して取り組んでいきたい」と語った。