保健所の健康ケアチームが市民の自宅1戸1戸に訪れ、診療相談・栄養・リハビリサービスから安全バーの設置・話し相手・外出プログラムへの連携まで、市民がみな馴染み深い地域で健康な暮らしを営めるよう総合的に支援する「ソウルケア-健康ケア」が大々的に実施される。
「ソウルケア-健康ケア」はオーダーメイド型地域社会包括ケアをリードするモデルケースとなる。住民の健康を守るための第一線といえる保健所にて健康ケアチームが設置・運営され、町の医師、看護師、栄養士、社会福祉士、精神健康要員などの専門人材が配置される。チームで健康管理に困難を抱えている住民の家庭を訪問して包括的な健康評価、疾患教育、栄養・リハビリ集中サービスを提供し、訪問する洞住民センターと連携して必要とされているサービスの提供、ケアの見直しや持続的な事後管理に至るまで、ワンストップで実施する。
ソウル市は健康ケアのインフラを構築するため、2018年に関連機関と協議して研究依頼、専門人材教育、マニュアル・電算プログラム開発などを徹底的に準備してから、2018年11月~12月にソンドン(城東)・ノウォン(蘆原)・ウンピョン(恩平)・クァナク(冠岳)の4つの区に健康ケアのプレ運営を行った。2019年にはソウル市のケア政策統合ブランド「ソウルケア」が実施する初めての事業として、健康ケアを10区に拡大し、2022年には全自治区で施行する予定だ。健康ケアのハブとなる保健支所も2019年には5か所を拡充し、2022年までには80か所に増やす。今後増設するすべての保健支所には健康ケアチームを配置して自治区の健康ケアの拠点という役割性を強化していく計画だ。
さらにソウル市は、健康ケアの提供が安定的になされるようソウル市医師会と「ソウルケア-健康ケアシステム構築・運営のための業務協約」を2月27日に締結し、民間の医療機関と協力できるようにするとともに地元密着型医院の医師も健康ケアチームに「町の医師」として参加できるよう拡大することで、地域ケアサービスの実効性を高めた。