ソウル市が群衆事故に関する科学的かつ体系的な安全対策と基準を設けるために「密度マップの制作および安全度指数の開発」を推進する。
市は、以前から群衆事故の予防策として「主催者不在のイベント」に対する安全計画の策定と、主要行事の際、市の「群衆検知監視カメラ」を活用したリアルタイム安全モニタリングなどを行ってきた。
さらに、市はビッグデータ分析を通じて、定量化した安全管理の基準を設定し、それに沿って「予防」を中心に中長期的な安全管理計画を策定するために、民間委託を推進すると説明した。
市は、その第一歩として「密度マップ」の制作を進める。ソウル市全域の交通·通信·地理情報などのビッグデータを分析し、群衆の密度と危険度が一目でわかるように表示する。密度マップを通じて安全事故の発生が懸念される地域を全般的に把握し、事前に予測することで、安全管理計画を体系的に策定できると期待している。
群衆事故に影響を与える様々な要因を分析し、定量データを表示する「密集安全度指数」も開発する。安全管理者の主観と経験に頼ってきたこれまでの予防対策から脱却し、定量的な基準に沿った安全管理計画と対応要領が定められると見込まれる。
なお、安全管理に関する政策、制度の動向、優秀事例などを分析し、「ソウル市群衆安全管理基本計画」も策定する計画だ。これを機に、都市計画、災害および安全管理など、関連法令の不備や改善が求められる課題を総合的に検討し、安全事故の根本的な予防に向けた制度改善策をまとめる予定だ。
ソウル市のキム·ソンボ災害安全管理室長は、「ソウルの密度マップ制作と定量化された安全度指数の開発に取り組み、予防中心の安全管理における基盤を築き上げたい」とし、「ソウル市は、今回の民間委託を皮切りに、群衆事故に対する科学的かつ体系的な安全対策と基準を設け、いつでもどこでも安心安全なソウルを目指して最善を尽くす」と述べた。