2016年11月1日にソウル市庁で開催される第4回ソウル国際エネルギーカンファレンスに、国内外のエネルギー分野の碩学らが一堂に会する。ソウル市は今回のカンファレンスを通じて「エネルギープロシューマーの時代:エネルギー民主主義と市民性」をテーマに、エネルギー生産に能動的主体として浮上している市民の役割を拡大する案について議論する予定だ。
エネルギープロシューマーとは生産者(producer)と消費者(consumer)の合成語で、エネルギーを単に消費するだけではなく生産、販売もする新たな概念の消費者として、エネルギー政策の新たな意思決定の主体となっている。
まず、新気候体制から新再生エネルギーの拡散及び市民の能動的な役割を広めるジョン・ボーン教授(米デラウェア教授、碩座教授)の基調演説に続き、持続可能な都市のためのエネルギー効率化、省エネ分野で実質的なソリューションを提案するグレゴリー・カッツ(Capital E代表、米エネルギー政策諮問専門家)の特別セッションが続く。
続いてセッションⅠを通じてエネルギープロシューマー都市を実現するための挑戦課題と韓中両国のエネルギー生産消費者市場拡大に対するアプローチを議論し、午前のセッションを終了する。
午後にはREN21(21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク)のクリスティーン・リンス事務総長のグローバル新再生エネルギーの発展の現況と展望に関する二回目の基調演説を始め、セッションⅡとセッションⅢでそれぞれ新しいエネルギーシステム技術及び事業モデルと地域基盤新再生エネルギーの拡大案に関する議論を行う。
最後にパネル討論でソウル市の代表的なエネルギー政策である「原発一基削減」の成果を取り上げ、エネルギー政策の樹立と実行過程で市民の役割の拡大についてより深い討論の時間を持つ。
特に今年はパリ協定履行というグローバルイシューから気候変化と猛暑、累進税論議、原発・火力発電所中心の国家エネルギー政策に対する変化の要求など、多様なエネルギー関連の話題があっただけに、今度のカンファレンスを通じて国内エネルギーの懸案解決に向けた多様なアイディアが導き出されるものと期待されている。
今回のソウル国際エネルギーカンファレンスは市民の誰でも無料で参加することができ、参加方法はホームページ(www.siec2016.co.kr)を通じて事前登録すればいい。