ソウル市は、秋夕の連休を迎えて市民の利用が急増することが予想される伝統市場や旅客ターミナルなどの大人数の利用施設と、D・E級の安全脆弱施設に対し、9月17日までに安全点検を実施する。
安全点検は大人数の利用施設350か所(▴伝統市場185か所、▴大型店舗160か所、▴総合旅客ターミナル5か所)と安全脆弱施設(D・E級)122か所など計472か所が対象となる。
伝統市場と大型店舗は、調理のために大部分がLPガスを使用しており、火災に弱い構造のため、電気とガスの安全を集中的に確認する。また、秋夕の帰省でバスを利用し、一度に多くの人々が集まる旅客ターミナルは、事故発生時に大きな人的被害へつながる可能性があるため、消防施設と避難経路の確保などを点検する。
また、D・E級の安全脆弱施設122か所も点検する。特に老朽化した住居地を優先的に点検し、補修が必要な場所は秋夕までに迅速に措置をとる計画だ。老朽化が深刻な場合や、危険施設物については精密安全診断を実施し、施設の利用禁止、避難命令、過料徴収などの措置をとり、被害を事前に防ぐ。
点検はソウル市、自治区、外部の専門家と合同点検班を編成して建築、電気、ガス、消防などを確認する。
建築・消防分野:建築物の主要構造部の亀裂、変形、漏水、構造物の安全性、火災避難経路の確保、消防設備の作動状態などを点検する。
ガス・電気分野:ガス警報器の正常作動の有無、ガスガバナー室の適正管理、ガス漏れ、昇降設備などの施設基準を満たしているか確認する。
安全管理分野:建築物安全管理の実態、安全管理組織図の編成、災害対応訓練の実施の有無、避難案内図の掲示、災害脆弱施設の定期安全点検の有無などを集中点検する。また、非常階段や廊下などに無断で荷物を置き、避難経路を塞いでいないか確認する。