ソウル市は、共同生活圏であるキョンギド(京畿道)、インチョン(仁川)の首都圏の自治体と協議し、 現在のソーシャル・ディスタンシング体系を1週間延長することを決定いたしました。
当初は第2段階を適用しつつ、私的な集まりは6人まで許可する2週間の移行期間を設けることを計画しておりましたが、本日行われた市と区の新型コロナウイルス感染症特別防疫対策会議において、現在の緊迫した危険な状況の中で改編されたソーシャル・ディスタンシングを適用することは、大きな混乱を招き、感染拡大につながる恐れがあると考えました。
6月29日、ソウル市の新型コロナウイルス感染症の新規感染者は375人で、2021年に入って最多を記録し、6月30日15時現在において新規感染者も274人発生しており、300人を超える可能性が高いという状況です。最近、デルタ変異株も首都圏を中心に広まっており、警戒心を呼びかける声が大きくなっています。
各区庁長も、政府の新しいソーシャル・ディスタンシング改編体系である第2段階を施行することについては懸念しておりました。一部の区庁長は、ソウルは現在第3段階にあるべき状況と述べ、新しいソーシャル・ディスタンシング改編の施行を反対しました。また、最近の感染の特徴として若年層、感染経路が不明、有症状者の割合が高いという点を指摘し、疫学調査の強化が必要という意見を提示した区庁長もおります。
ソウル市は7月1日から2週間、最近感染が頻繁に発生していた飲食店やカフェ、カラオケ、塾などの施設を中心に、市と区の徹底した合同集中点検を実施します。必要な場合、ソウル警察庁や教育庁とも合同で現場啓発活動を強化します。
防疫心得の違反行為が摘発された場合、原則に則って毅然と対応することで、高リスク施設の感染拡大を阻止します。これと共に、市民が密集する場所については先制検査を実施するなど、検査能力をさらにワンランク高めます。
保健所・選別診療所の運営時間も延長し、当分は平日は午後9時、週末は午後6時まで運営します。市民が密集する場所には訪問する選別診療所を運営し、より多くの市民が短期間で検査を受け感染拡大の輪を断ち切れるように誘導してまいります。
何よりも新型コロナウイルス感染症予防の基本は、徹底したマスク着用、換気や消毒などの生活防疫心得の遵守です。ソウル市はさらに多くの市民が警戒心を持ち、参加できるように案内・奨励してまいります。
日常の回復に期待をかけていた市民の皆様、特に長期間にわたって営業活動の制約と犠牲を強いられていた自営業者の小商工人の皆様には、誠に申し訳ございません。
しかし、今この危機を乗り越えなければ、さらに大きな危機が訪れるかもしれないことから、私たち全員の参加が欠かせないという喫緊の状況にあります。
市民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。