ソウル市は2019年7月4日から韓国で猛暑特報が発令されるなど本格的な猛暑に備えて、猛暑による被害を受けやすいホームレスや古い長屋などに住む住民などが真夏を安全に過ごせるよう特別保護対策を強化する。
同市では、気象庁から猛暑特報が発令された場合、野外活動を控えるよう呼びかける一方、猛暑憩いの場で休息するよう案内している。特に65歳以上の高齢者・障害者・慢性疾患患者を対象に1日1回訪問介護及び安否確認などの事故予防活動を強化している。
2019年の夏の猛暑特別保護対策においてはソウル市・自治区・ホームレス保護施設・消防署・民間企業/団体などが緊密な協力体制を構築、猛暑特報が発令された直後に状況を通知するとともに、「現地パトロール班・訪問看護師」制度を実施するなど緊急事態が発生した場合に迅速に対応できるようにした。
【猛暑特報発令基準】
◆ 注意報:最高気温が33℃以上の状態が2日以上続くと予想される場合
◆ 警報:最高気温が35℃以上の状態が2日以上続くと予想される場合
<猛暑憩いの場26か所・移動式入浴車3台を運営>
ソウル市は2019年6月からホームレスや古い長屋などに住んでいる低所得者が猛暑を避けることができる憩いの場21か所を指定・運営している。猛暑が続く7月と8月には5か所を増やした26か所を営む計画だ。
– ホームレス猛暑憩いの場指定現況
ソウル市、猛暑に備えて高齢者・低所得層への特別保護を強化
区分 |
計 |
密集地域 |
その他の 地域 |
小計 |
ソウル駅 |
シチョン ウルチロ |
ヨンドゥンポ駅 |
憩いの場数(か所) |
16 |
10 |
6 |
1 |
3 |
6 |
同時利用 可能人数(人) |
910 |
810 |
470 |
60 |
280 |
100 |
さらにホームレスが銭湯などの施設を利用しなくても汗を洗したり、汗で濡れた服を着替えられるよう、高速ターミナルをはじめ5か所に移動式入浴車3台を置いている。
ソウル市、猛暑に備えて高齢者・低所得層への特別保護を強化
運営地域 |
コソクターミナル駅 |
ヨンドゥンポ駅 |
チョンガク駅 |
タプコル公園 |
チョンニャンニ駅 |
運営時間 |
月・水・金曜日 午後 |
火曜日 夜間 |
火曜日 夜間 |
木曜日 夜間 |
木曜日 昼間 |
<1日1回看護師が訪問して一人暮らしの高齢者や寝たきりの市民の健康状態を確認>
同時に猛暑が原因の事故を予防するため、事前調査を実施して高齢者や重症患者など特別な管理が必要なホームレス118人と古い長屋に住む146人を選定、猛暑による事故が発生しないよう集中して管理している。
<現地パトロールを強化>
ソウル市は対策期間中、ホームレスや古い長屋に住む低所得層の住民を管理する特別対策チームを構成、最高に気温が上がる時間帯にホームレスや低所得層が密集するエリアをパトロールして脱水症などの危険な症状がみられる対象者を発見した場合、直ちに119に連絡し、猛暑憩いの場へ移動したり、飲み物を提供するなどの救護活動を積極的に実施する。
<消火栓及び掃除用水を撒水>
ソウル市の消防署は、猛暑特報が発令された場合、消火栓の水を撒いて住民の暑さを冷やす予定だ。