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市長演説

  • ソウル市、浸水予測~遮断~避難のきめ細かな水害安全網を構築…「2023風水害安全対策」

  • 市長演説 SMG 1,675

    ソウル市が、本格的な夏到来に先立ち、日常化している気候災害に対応するための、「2023年風水害安全対策」を発表した。2022年8月にソウルを襲った記録的な大雨に再び見舞われても、人命被害が1件も発生しないよう、抜け目のない水害安全網を構築することが目標である。

    2022年夏、ソウルに韓国気象観測史上最大の大雨が降り注いだ。2022年8月8日~9日、トンジャク(銅雀)区に降った1時間降雨量141.5㎜は、500年以上にわたる強雨頻度において、150年に一度起こるか否かの記録的な大雨だった。当時、大雨によりシンリムドン(新林洞)半地下住宅の災害弱者などの悲しい死亡事故と、684億ウォンに及ぶ災害被害が発生した。

    2023年の風水害安全対策の重点は、現実に差し迫った気候災難に事前対応して避難のゴールデンタイムを確保し、人命被害が発生しない安全なソウルを構築することである。多方面にわたる情報に基づく科学的浸水予測から、住宅、地下鉄などにカスタマイズ型防災施設を設置して浸水を予防し、緊急事態発生時には、災害弱者の避難まできめ細かな水害安全網を稼働させて、市民の安全を確保する。

    ソウル市は、2022年の記録的な豪雨により、ソウル全域の防災性能目標を1時間当たり95mmから1時間当たり100~110mmに引き上げて、2023年からこの基準に合わせて風水害対策を樹立した。カンナム駅・トリムチョン(道林川)・クァンファムン(光化門)一帯で推進中の「大深度雨水排水トンネル」を2023年着工して、下水管路、雨水ポンプ場などの防災設備は、100~110㎜の雨を処理できるよう設計・改善される。ハザードマップもこの基準が適用され、浸水予想もアップデートを完了した。

    2023年からは、異常豪雨による浸水発生が予想された場合、これを事前に警告して、市民自らが事前に把握して避難できるよう案内する、「浸水予報・警報制」を全国最初に施行する。

    予報・警報発令時には、近所の住民が半地下に住む災害弱者の避難を助ける「同行パートナー」をすぐに稼働させて、人命被害の発生を防止する。また、カンナム駅・テチ駅・イス駅の交差点3か所では、「浸水脆弱道路事前統制」サービスが初めて施行される。警察と協力して車両の進入を統制し、カカオマップ・Tマップなどのカーナビで迂回道路を案内する。

    ソウル市は、ソウル全域の浸水発生の可能性をリアルタイムで予測する「浸水予測情報システム」の開発を完了して、2023年から本格的に運営に乗り出す。降雨量、地形、下水管渠、雨水貯留槽など多方面にわたる情報を活用して、浸水地域と規模を予測するシステムだ。2023年、住居地での浸水発生可能性、トリムチョン(道林川)・ウイチョン(牛耳川)の氾濫の危険を予測するのに活用する計画だ。予め浸水地域を予測することで、事前対応が可能になると期待されている。

    事前に防災施設点検も完了して、風水害対策態勢を整えた。市、自治区、外部専門家と合同で雨水ポンプ場、雨水貯留槽、水門、工事現場など全8,223か所の主な防災施設と現場を集中的に点検して、異常が発見された施設の整備を完了した。

    また、各施設にカスタマイズ型防災施設を設置して、浸水を遮断する。150世帯以上の共同住宅の地下駐車場入り口に止水板を設置できるよう、設置費用を最大50%まで支援する事業を開始する。雨水が地下鉄駅舎内に入らないよう、ソウル地下鉄の地下駅舎の止水板設置も雨期前に完了した。浸水の恐れがある地域には、雨期前までに下水道マンホール墜落防止施設約6千個を優先的に設置して、2023年計1万個まで拡大設置する。

    なお、予期せぬ浸水による緊急事態発生時に速やかに設置して対応できる、移動式・携帯用臨時止水板も試験運用される。2022年、豪雨被害特別災難地域に宣布された5つの自治区(クァナク(冠岳)・トンジャク(銅雀)・ヨンドゥンポ(永登浦)・ソチョ(瑞草)・カンナム(江南))にて運用後、効果を検証して拡大していく計画だ。

    ソウル市は、2023年の夏の風水害に備えるための総合対策「2023年風水害安全対策」をこのように発表して、5月15日(月)から10月15日(日)まで、「風水害安全対策本部」を24時間稼働させると発表した。

    これに先立ち、オ・セフン(呉世勲)市長は、11日(木)午後16時20分、ソウル市庁企画状況室にて、「2023年風水害安全対策推進状況報告会」を主宰して、各分野の風水害対策状況を点検した。

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