ソウル市は、7年にわたる学術研究・発掘調査の末、2020年9月に国家指定文化財に指定された朝鮮時代の最高行政機関「議政府」の遺跡を、都心の中の歴史文化空間として造成中だ。
市は、議政府址(11,300㎡)で発掘された建物跡や礎石などを保存処理した後、遺構保護施設を建てて遺跡を元の位置にて現状を保って安全に保存し、周辺に公園などを造成して誰でも観覧できる都心の中の歴史文化空間として生まれ変わらせる計画だ。
議政府遺跡の現場公開プログラムは、21日~23日まで計3回実施され、15日から「ソウル市公共サービス予約システム」(
https://yeyak.seoul.go.kr) を通じて事前予約の申請・受付が行われる。プログラムの参加費用は無料だ。
観覧する市民は、議政府址内の主な遺構を通じて朝鮮時代の官庁の配置、規模、格式などを推し測ることができ、初公開される議政府遺跡の保存処理過程も知ることができる。
議政府址が整備されれば、これまで史料でのみ推定されていた遺跡が、市民の誰もが訪れて歴史の足跡を体験できるスポットとして生まれ変わると期待される。