2022年5月30日(月)
<一般医療体系の強化に関する事項>
ソウル市は、健康な日常を回復するため、「新型コロナ後遺症相談センター」の運営を拡大し、高リスク群の管理を強化しています。市民のロング・コビッド予防のため、自治区単位で「新型コロナ後遺症相談センター」を運営中です。現在、25区のうち11区が運営中であり、6月中には24区までに拡大予定です。市民の皆様は、各自治区の保健所に問い合わせてからご利用くださるようお願いいたします。
病床は稼働率の低下と足並みをそろえて段階的に減縮しています。6月までに段階を踏んで調整し、重症・準重症の病床は国家指定入院治療病床・緊急治療病床・拠点専担病床を中心に運営し、中等症の病床は拠点専担病院の特殊病床を中心とした体系で運営する計画です。
高リスク群については「ファストトラック」体系を構築して管理をより強化します。
感染した場合に致命率の高い60歳以上、免疫低下者、介護療養病院・施設入所者等の高リスク群に対し、検査から診療、経口治療薬(飲み薬)処方、そして必要な場合の入院までを1日以内で手続できるようにするファストトラックを推進します。
地域社会に居住する高リスク群が「地元の病院・医院」で専門家用の迅速抗原検査を受けた結果、陽性判定を受け、症状がある場合、当該医療機関で直接経口治療薬を処方します。
「保健所・選別診療所」にてPCR検査後に陽性判定を受けた場合、迅速に在宅治療集中管理群に分類し、医療機関から1日2回健康モニタリングを受けるよう取り計らい、症状があるときには経口治療薬を処方します。処方後、意識低下、呼吸困難、高熱が長引いた場合には、直ちに新型コロナ専担病院に入院の措置を取ります。
「介護療養病院」は、病院内の医療陣を通じて検査から対面診療、経口治療薬の処方までスピーディーに受けられるようにいたします。「介護療養施設」の場合、医療機動専担班を通じて経口治療薬の処方を受けることができます。
ソウル市は、高リスク群の危険・重症率及び死亡率を低下させるべく、「介護療養病院管理方案」も策定する予定です。このため、全介護療養病院に関して実態調査を行っています。2020年1月24日から現在まで、新型コロナ患者の疫学的・臨床的特性、治療薬の処方状況、死亡リスク要因や換気・施設・スタッフの特性に応じた感染リスク評価を実施し、現地訪問調査等を行うことで、今後の感染症対応にも活用する予定です。