<集団発生に対する即刻対応班を構成して集中管理>
ソウル市は、3月9日クロ(九老)区所在の保険会社コールセンタースタッフや家族など22人の新型コロナウイルス感染症患者の発生に伴い、即時に建物の全面閉鎖などの緊急措置を講じて、迅速な疫学調査・接触者管理を実施し、地域内の感染拡大防止に主力を尽くしている。
コールセンタースタッフ207人全員に対して自宅隔離とPCR検査を実施した。現在検査した207人のうち124人の結果は、陽性が19人(85人は結果待ち中)、残りの83人は検査進行中だ。
ソウル市、新型コロナウイルス感染症の集団発生防止のため、集中防疫を実施
即刻対応班の状況室 |
選別診療所 |
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9日に当該建物を全面閉鎖する緊急措置と防疫消毒を実施し、迅速な疫学調査・接触者管理のため「集団発生即刻対応班」を構成して、クロ(九老)区保健所に現場状況室を設置・運営している。集団発生即刻対応班を通じて、拡大防止→感染拡大の遮断→再発防止のための防疫強化など、3段階の対応戦略を立てて、段階別に措置事項を実施している。
また、10日からビル前で選別診療所を運営して、居住者が通行時には発熱チェックを実施しており、有症状時は選別診療所で診療を即時に連携している。患者の移動ルートを防犯カメラで調査して疫学調査を実施し、出入口やエレベーターの防犯カメラなどを通じて接触者の追加調査を行っている。
<シンドリムドン(新道林洞)における集団発生により、1号線シンドリム駅で集中防疫・消毒を実施>
ソウル交通公社は、クロ(九老)区における新型コロナウイルス感染症患者の集団発生と関連して、通勤・帰宅時に利用が確認された地下鉄1号線列車とシンドリム駅に対して、10日と11日の二日間にわたり集中防疫・消毒を実施した。
今回確認された46人の患者の移動ルートが発表された10日には、手すりなど1号線列車の内部を即時に緊急消毒した。コールセンター周辺に位置するシンドリム駅は、出入口ゲート、待合室、プラットホーム、エスカレーター、階段、乗換通路、トイレなど1・2号線駅舎全体に対する防疫・消毒を完了した。
また、拡大を防ぎ乗客の不安を解消するための積極的対応として、10日につづき11日にも1号線列車とシンドリム駅に対して防疫・消毒を追加実施した。シンドリム駅のほかも、患者の移動ルートと予想されるハプチョン駅、チョンノサムガ駅、トンデムン駅、キョデ駅、ソンルン駅など10か所の乗換駅全体の防疫・消毒を行った。
<ソウル市、新型コロナウイルス感染症の対応病床と生活治療センターを問題なく確保>
ソウル市は、新型コロナウイルス感染症患者に対して迅速かつ適切な医療サービスを提供し、市民の健康増進と地域内の感染拡大防止のため、3月末まで計984の陰圧病床を確保した。
また、患者急増に備え、症状が軽い患者を管理するための一般病床も3月中に600床を確保するという計画で、3か所の病院と協議を終えている。なお、無症状感染者や既存の陰圧病床患者のうち、退院後も一定期間にわたり隔離が必要な患者のための生活治療センターも段階別に確保して、新型コロナウイルス感染症患者の治療と管理に支障が出ないようサポートしていく。