ソウル市は、新型コロナウイルス感染症によって沈滞している公演・芸術分野を支援する「公演業再生プロジェクト」を開始する。4月の「文化芸術人創作活動」の860件に対する計65億ウォンの支援につづき、50億ウォンの予算を追加投入して、約500の公演芸術団体と企画会社に対し、最大1千万ウォンの公演芸術家人件費を含めた公演制作費を支援する計画だ。
「公演業再生プロジェクト」とは、公演場の休館や公演キャンセルによって生計困難をきたしている公演芸術団体と企画会社に対し、人件費など公演制作のための直接的な費用を支援するものだ。特に、今回の支援金は、公演キャンセルによって職を失った公演芸術家たちの雇用創出のため、出演者やスタッフなどの直接人件費を50%以上執行しなければならない。
ソウル市は、新型コロナウイルス感染症によって文化施設が休館となり、公演や文化芸術イベントがキャンセルされ、生計困難を抱えている文化芸術家を支援するため、計65億ウォンの予算を執行済みで、今回の支援事業を含めると計115億ウォンの予算を投入することとなる。各ジャンルの創作活動、芸術教育、文化芸術企画、公演芸術業界の雇用支援など各分野のカスタマイズ型支援を通じて、文化・芸術分野に実質的な助けとなる支援を推進中だ。
公演・芸術分野は、新型コロナウイルス感染症によって多大な被害を受けている業種の一つだ。「2020公演芸術統合芸術電算網」によると、2020年1月の公演・芸術分野の売上額は約400億ウォンだったが、4月末には36億ウォンと大きく減少した。「2019公演芸術実態調査(文化体育観光部)」によると、民間の公演・芸術分野は平均10名の従事者を雇用しているが、そのうち正規雇用は約1名だという。約90%の公演芸術家は、雇用が不安定なフリーランサーとして活動中で、公演・芸術分野の売上額の急激な減少によって、生計に困難をきたしているのが現状だ。
ソウル市は、このように廃業と失業の危機に直面している公演・芸術分野をサポートして公演芸術家の雇用を創出し、市民が良質な公演を楽しめるよう、約500の公演芸術団体と企画会社を選定して最大1千万ウォンの公演制作費を支援する。