ソウル市在住の外国人だけで25万人を超える今日(09年12月現在)、ソウルに住む外国人は病気になったときにどのようなサービスを受けているのでしょうか。サービス改善のためにソウル市は、現在実施している多様な医療サービスを拡大し、さらに充実したサービス支援の強化を図ります。
そのために外国人向けの診療所を11カ所から14カ所に拡大し、外国人が利用できる病院や薬局に関する情報を24時間提供し、診療時のコミュニケーションの問題を解決するための24時間多国語(英語、日本語、中国語)同時通訳サービス支援、外国人労働者など低所得者層への入院手術費などの支援、「グローバル開かれた保健所」の運営などを実施します。
外国人向け診療所を11ヶ所から14ヶ所に拡大 外国人向け診療所を運営する病院には外国人来院客の便宜性と医療サービスの効率性を最大限に確保するために、外国人専用診療空間の設置、外国語が可能な専門担当医師、看護師、専門担当コーディネーターの配置による「ワンストップサービス」を提供しています。
現在、外国人向け診療所を開設している病院は、ソウル大学病院をはじめ、新村セブランス病院、ソウル牙山(アサン)病院、サムスン・ソウル病院、順天郷(スンチョンヒャン)大学病院、漢陽大学病院、慶煕大学病院、ソウル聖母病院、中央大学病院、中央大学龍山病院、建国大学病院の11ヶ所で、今後、江南セブランス病院など新たに3ヶ所開設する予定です。
外国人が利用できる病院・薬局の情報を24時間提供し、同時通訳サービスを支援 外国人が利用可能な病院・医院と薬局に関する情報は、24時間いつでもソウル応急医療情報センター(℡:1339)に電話すれば得られます。応急医療情報センターで紹介する医療機関は、2009年の703ヶ所から2010年の928ヶ所に増えており、今後も定期的な実態調査を通じて外国語が可能な医療機関・薬局の案内をさらに充実させる計画です。外国人に開かれた医療機関のなかには英語、日本語、中国語だけでなくモンゴル語、フランス語、スペイン語など幅広い外国語診療サービスを提供する機関も多く、120ダサン・コルセンターでも案内をしています。
また、ソウル応急医療情報センターでは、外国人が診療を受けるときのコミュニケーションの問題を解決するために24時間多国語(英語、日本語、中国語)案内サービスを実施しています。特に、外国人向け診療所の勤務時間(09:00~18:00)後の空白をなくすため、1339夜間ホットラインを設置し、患者、1339、医療機関の3者間の同時通訳サービスを支援しています。こうした24時間体制の外国語診療サービス提供医療機関案内のほか、各種疾病に関する相談、応急処置教育、診療時間案内サービスの外国人利用率は次第に増えていて、また利用者から良い反応をいただいています。
外国人労働者など疎外階層の入院手術費など医療サービスを支援 ソウル市は、外国人労働者など疎外されやすい低所得者層にも韓国人と同様の医療サービスを提供しています。ソウル市は家計の苦しい外国人約140人に対し、出産費や小児科診療費など1,700件余りの医療費を支援し、出張検診も実施して結核など伝染病患者を見つけたら積極的に無料で治療を行っています。
各自治区も地域の特性に合ったサービスを提供し、永登浦区と衿川区では外国人のための「グローバル開かれた保健所」を運営しています。永登浦区では土曜日の無料診療、グローバル永登浦オーダーメード健康管理、「訪ねて行く健康教室」の支援などを実施し、衿川区では平日の夜間診療と休日無料診療、外国人代謝症候群診断の支援などを行っています。
ソウル市は、外国人が幸せに生活できるソウルにしていくため、外国人に対する医療サービス支援を強化し、ソウルでの生活が便利になり、「住んでみたいソウル、また来たいソウル」にするためにさらに努力してまいります。