- ソウル市「まちの保育班長」138人選抜、1週間の研修を経て3月から活動開始
- 62%が保育士などの資格保有者、30~40代が84%占め、各区に4~7人で対応
- 乳幼児のいる子育て世帯を対象にそれぞれに合った育児に関する情報を提供し相談も受付けるほか、育児制度や施設の情報を盛り込んだ冊子も配布
- 市・区役所に出生届提出し、まちの子育てポータルや区の育児総合支援センターを通じて相談可能
出産・育児制度から地域の保育園、排便の訓練など成長に合わせた育児相談先や子連れお出かけスポット、図書館などを探すならソウル市の「まちの保育班長」に連絡してみよう。
ソウル市は、地域の子育て世帯が頼れる育児の先輩「まちの保育班長」138人を選抜し、研修やワークショップを経て各区に派遣した。
今年、新たに選抜された保育班長のうち86人(62%)は保育士や幼稚園教諭または社会福祉士の資格を持つ保育現場の経験者だ。
まちの保育班長は持続可能な女性雇用の受け皿にもなっている。今年採用された138人は全員が女性であり、138人中78人(57%)が1年以上保育班長として活動した経験があるほか、3年以上地道に活動している保育班長も35人(25%)に上る。
「まちの保育班長」では、様々な出産・育児制度をまとめてワンストップで案内しており、初めての育児に悩む親からの相談も受付けている。
ほかにも、子どもと一緒に楽しめるお出かけスポットや遊び場、図書館、小児科などの情報を持続的に管理し、これらを網羅した冊子「このまちで一番役立つ育児情報」を配布し、孤立やワンオペなどで一人で悩むことがないよう「親のための交流会」の結成支援をはじめ、育児に関する意見をまとめてソウル市や区に伝えるメッセンジャーの役割も担っている。
実際、情報収集や相談、親同士の交流活動で見聞きした子育て世帯の悩みを「まちの保育町内会」を通じてソウル市や区に伝えている。
ソウル市のキム・ソンスン女性家族政策室長は「まちの保育班長はこの10年間、あちこちに点在していた育児に関する情報をまとめ子育て世帯に向けて発信し、親の育児力を育てるサポート役として地道に取り組んできた」としながら、「様々な育児に関する情報が必要なとき、育児に疲れたとき、居住する地域のまちの保育班長を積極的に活用していただきたい」と語った。