ソウル市の水道水「アリ水」の水質検査項目が世界保健機関(WHO)の勧奨項目より増加して放射性物質に対する検査項目が追加されるなど、アリ水の水質管理がより徹底的になる。
ソウル市は市民たちに対してより安全な水道水を供給するため、アリ水の定期的な水質検査項目を2015年の164項目から2016年には170項目に拡大する。これはWHO推奨水質検査項目の163項目より7項目多く、国際基準よりさらに厳しい基準である。
2016年7月28日にソウル特別市首都条例施行規則の一部改正案が公布されたことにより、飲み水の法定水質検査の59項目とともにソウル市が追加で監視する項目を105項目から111項目に増やし、合計170項目に対して水質検査が行われる。ソウル市は、気候変化などによる原水の水質変化や新種の物質に対する監視を強化するために監視項目を増やした。
ソウル市はこれまで水道水のアリ水の安全性をさらに強化して厳格な水質管理のため毎年水質検査項目を拡大し、国際基準に合わせて水質検査を進めてきた。その結果、1995年に53項目に過ぎなかった水質検査項目が、2016年には170項目まで増加してきている。
今回追加された水質検査項目は計6項目で、種類別に見ると気候変化によって発生する鳥類毒素、産業の高度化による産業用化学物質、消毒副産物、放射性物質などだ。
特に、ソウル市は放射性物質である「ヨード-131」項目を追加するなど、変化した環境に先制的に対応して水質管理に万全を期する計画だ。追加された項目を反映し、1月にハンガン(漢江)の原水と浄水された水道水について人工放射性物質精密検査を実施した結果、放射性物質が検出されなかった。