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プレスリリース

  • ソウル市、南山公園で環境に優しい電気低床バスを本格運行

  • プレスリリース SMG 437
    • 南山公園と都心を結ぶ「グリーン循環バス」を環境配慮型に全面切り替え「無騒音・無公害運行」へ
    • 観光客輸送用バスの南山公園への立ち入りを制限し、煤煙や歩行の妨げになるなどの問題を大幅に解消
    • 芸場エリアの駐車場を活用して駐車スペースを提供し、観光バスとグリーン循環バスをワンストップで連携可能な停留所を運営
    • 大気の質の改善とクリーンな公園づくりに努め、環境・人・公共交通中心の交通パラダイムを確立

    南山(ナムサン)公園内に環境配慮型の電気バスが全面導入され、南山一帯がソウルを代表する公害の心配のない「大気清浄区域」として生まれ変わる。汚染物質を誘発するディーゼルエンジン搭載の観光バスの立ち入りも完全に禁止し、市民と観光客がよりクリーンな環境で南山公園を楽しめるよう取り組む。 ソウル市は南山公園を経由し循環するすべてのグリーン循環バス(全4路線、27台)の利用をやめ、新たに二酸化炭素などの温室効果ガスをまったく排出しない環境配慮型電気低床バスを導入すると発表した。  南山公園は2015年に市の「大気清浄区域」に指定され、ソウル都心の代表的な観光地として、グリーン循環バスの主要区間の一つとなっている。今回の決定により、今後、南山公園には環境に優しい電気バスのみが通行できるようになり、「ソウルのオアシス」と呼ぶに相応しいクリーンな名所になることが期待される。

    < 「公害誘発」軽油を利用する観光バスの立ち入りを全面的に禁じ、主な問題を解決 >

    市は、南山公園への環境配慮型低床バスの全面導入に続き、これまで団体観光客の送迎用に利用され、公害を誘発してきた観光バスの同公園への立ち入りを禁止する。  近年、ディーゼルを利用する観光バスで南山公園を訪れる国内外の観光客が大幅に増えたことで、、①山頂での観光バスの長時間に及ぶ駐車や、②空ぶかし・煤煙の発生、③騒音問題、④歩道や自転車専用道路へのバスの侵入による通行への影響など、市民から苦情が多く寄せられていた。    そのため、今後は南山公園内への観光バスの立ち入りを段階的に制限し、ディーゼル自動車の通行や停車などが原因となる煤煙や粒子状物質の発生による問題の大幅な改善を見込んでいる。まず約2ヶ月の観光バスの通行制限を試験的に運営(報道・周知)し、ディーゼル自動車の立ち入りを全面的に制限する計画だ。

    < 芸場(イェジャン)エリアの公営駐車場を活用し停留所の運営も実施、観光バスとグリーン循環バスの「ワンストップ」連携を実現 >

    観光バスの立ち入りが制限されることによる大型車の駐車問題を解消すべく、2020年12月に竣工する芸場エリアの公営駐車場を、観光バス30台が駐車できる専用の駐車場として提供する。このため、電気バスの運行に支障が生じないよう、公営駐車場内に電気自動車用充電スタンドも完備する。  ディーゼルエンジン搭載の観光バスの立ち入りを制限することにより発生する観光客への影響を考え、芸場エリアの駐車場内には停留所も設置する。芸場エリアの駐車場に停車したバスを降りてすぐにグリーン循環バスに乗り換えられるようにするなど、「ワンストップ乗り換え」で移動がより便利になるほか、観光客は電気で走るグリーン循環バスで南山公園の山頂まで行くことができる。

    < 粒子状物質の季節管理性と連携し大気の質を改善、環境に優しい清浄公園づくりに貢献 >

    今回の電気で走るグリーン循環バスの全面導入は、粒子状物質が特に悪化する真冬の12月から翌年3月まで施行される「首都圏粒子状物質の季節管理制」期間中に行われるため、冬の大気の質の改善にも役立つことが予想される。  ソウル市は都心の代表的な名所である南山公園を、よりクリーンで空気の澄んだ、環境に優しい公園として整備できるよう、これまで多くの努力を傾けてきた。今回の電気で走るグリーン循環バスの導入に加え、ディーゼルエンジン搭載の観光バスの立ち入りの制限や、専用駐車場の建設、乗り換え用の停留所の運営などの取り組みが有機的な効果を生み、市民のための環境に優しい公園づくりに貢献できることが期待されている。    市は今後、新型コロナウイルスの終息後に南山を訪れる国内外の観光客の増加に備え、電気で走るグリーン循環バスの台数をさらに増やし、ソウル市民と国内外の観光客がより便利に公共交通を利用できるよう取り組む計画だ。    ソウル市のファン・ボヨン都市交通室長は「持続可能でクリーンな南山公園をつくるべく、南山公園内への観光バスの立ち入りを制限し、新たに駐車場を建設、電気バスを全面導入するなど多様かつ複合的な改善事業を行い、市民のためにより環境の良い南山公園が実現できると期待している」としながら、「ソウル市は先に導入したCNGバスに続き、電気・水素バスなど環境配慮型の交通手段を本格導入し、環境に優しい公共交通体系への転換を加速させていきたい」と語った。