ソウル市は今年、地域住民が共同で子供たちを保育する「育児共同体」26ヵ所を選定し、計4億5千9百万ウォンを支援する。
最近ソウル市が26ヵ所の共同体を調査した結果、育児空間及び会員の確保など安定した事業基盤が整っているとともに、地域的条件及び特性に合わせた育児プログラムを運営するなど、互いに協力して育児に取り組むという社会的育児体制を実現していることが明らかになった。これらは地域内の多彩な資源を活用した生態体験や家族キャンプなどの様々なプログラムを企画し、親と子供が一緒に参加するなど新しい育児モデルを提供しており、さらに「育児の部屋」「育児カフェ」などを運営し、親同士のコミュニティ及び育児空間などを提供している。また低所得家庭・多文化(国際結婚)家庭・共稼ぎの家庭のための「子ども一時預かりサービス」も実施している。
これと関連して去年スタートした共同育児支援事業は、新しい育児方式で共同育児文化を拡散させ、育児のためのコミュニティの活性化に貢献するなど、少しずつ目に見えるような成果が得られていることが調査の結果明らかになった。何より地域全体が協力して子供を保育することで、競争や不均衡から子供たちを守り、双方向的で温かい人格を持つ子供に育てるという育児環境が築かれてきている。
同市は、今後育児共同体を地域に定着させ、さらに拡散させていくために共同体が各地域の特性と条件に合った持続性のある事業体制を構築できるよう様々な支援を施している。そのため、共同体が外部の支援がなくても運営していける自活力を持つことが何より重要だと考え、各々に合わせたコンサルティングや各種教育を行う。
2013年優秀事例 ①セマウル運動衿川支会 (衿川区)
- 始興4洞で村共同体による育児を実践
【運営時間及び参加人数】
- 1日平均幼児(3~5歳)8人が母親と共に訪問し、午前11時から午後6時まで子供たちを保育する。(会員30人)
※ プログラム:保育所で畑作り、バルーンアート講座、ピクニック
② ネイチャーヒルアパート・オンセミロ (瑞草区)
– 共同育児集会の活性化及び地域の乳幼児の保育
【プマシ(助け合い)育児4チームの運営時間及び参加人数】
- 4歳・トゥレマウル:午前チーム、毎週月曜日・午前10時~午後1時30分、7世帯
- 4歳・トゥレマウル:午後チーム、毎週木曜日・午後4時30分~午後7時、4世帯
- 3歳・神様が授けた子どもたち:毎週金曜日・午前10時30分~午後1時、15世帯
- 5歳・夢見る子どもたち、4~9歳・太陽を抱く子どもたち:一週間おきの土曜日・午前10時~午後2時、25世帯
③ 中央ハイツ・希望ジギ (衿川区)
– 希望と共に育つ子どもたち
【運営時間及び参加人数】
- プマシという育児方式で1日平均幼児(2~5歳)8人、小学生低学年10人を午前10時から午後5時まで保育する。
※プログラム:キッズヨガ、生態体験、コーラス、教育講座、フリーマーケット、村の祭りなど
④ 近所のママさん育児協同プロジェクト (江北区)
– どんぐり共同育児保育所作り
【運営時間及び参加人数】
- プマシという育児方式で1日平均乳幼児(1~2歳)7人を午前9時30分から午後4時30分まで保育する。
※ プログラム:体を動かす遊び、昔話、童謡を学ぶ、地域の散歩、森で遊ぶなど
⑤ 生態育児共同体森トンイ遊び場(恩平区)
【運営時間及び参加人数】
- 母親と子供が一緒に森を体験する様々なプログラムを運営、1日平均10人の乳幼児(0~9歳)を月・水・金曜日の午前10時から午後2時まで保育する。 (会員30人)
※ プログラム:森で遊ぶ、森の中の運動会、渡り鳥(生態探訪)、莉茉山(恩坪)探訪
⑥ 美しい町共同体「ママのカフェ」(銅雀区)
【運営時間及び参加人数】
- ママのカフェに保育教師1人を配置、ママと子供(0~5歳)が1日平均30人ほど訪問、午前10時から午後8時まで運営
* プマシの育児方式は、毎週水曜日の午前11時から午後1時、毎週木曜日の午前10時から午後1時まで
※ プログラム:パパと顯忠日(独立運動の功労者及び戦没者慰霊の日)ウォーキング大会、銅雀区のママさん・アナバダフリーマーケット、児童美術(ストーリーテリング、児童心理)、地域内遺跡地探訪など