ソウル市は、世界3大デザイン賞であるドイツの「2024 iFデザイン賞(International Forum Design Awards)」で三冠を達成した。
市は、ドイツ「2024 iFデザイン賞」で「サービスデザイン部門」「パブリックアート部門」など公共デザイン部門で2つの賞を受賞したと発表した。これに先立ち、ソウルの都市ブランド「ソウルマイソウル(SEOUL MY SOUL)」も都市デザイン部門でコミュニケーション・シティブランディング賞を受賞し、ソウル市は、今年のiFで三冠に輝いた。
サービスデザイン部門で受賞した「イエス!キッズゾーン!」は、5カ国を探検するミッションを遂行するコンセプトで構成されている。身体活動と仲間集団との交流が自ずと誘発され、心身がバランスを取れるようになり、社会性を高めるだけでなく青年期における肥満という社会問題の解決にも寄与するという点で高評を得た。
20年間閉鎖されていたソウル駅舎の駐車場入り口におけるスロープを芸術作品の展示空間に変身させた「ドッキングソウル」も、「パブリックアート」部門で受賞した。渦巻状の作品を中央に設置し、二つに分かれていたスロープを繋げて宇宙とソウル、バーチャルとリアル、科学と芸術を結合させる(Docking)7つの作品を展示している。斬新な企画と作品の波及効果が奏功して最も高い評価を得た。
都市の廃資源を芸術作品として蘇らせた「ドッキングソウル」は、公開以来、有名アイドルグループ「TREASURE」のMnetによる「2023アジアミュージックアウォーズ」の音楽ビデオ、ソウル観光のプロモーション動画、各種テレビ番組、YouTube、写真集のロケ地などで引き続き活用されており、年間3万2千人の市民が訪れている。
市は、今回の受賞を機に、「ドッキングソウル」にさらに多くの市民に足を運んでもらえると期待している。
イエス!キッズゾーン!の設置シミュレーション
イエス!キッズゾーン!のデザインコンセプト | イエス!キッズゾーン!の実装イメージ |
オリエンテーリングとゲームコンテンツを活用したナッジ(行動デザイン)型遊び空間 |
ドッキングソウルの設置前後のイメージ
□ 設置前の現場
□ 完成後の様子
ソウルの都市ブランド「SEOUL MY SOUL」
基本デザイン <縦型> |