ソウル市が、暮らしやすく活気にあふれた持続可能な都市づくりにおいて卓越した成果を挙げた都市に贈られる「リー・クアンユー世界都市賞(Lee Kuan Yew World City Prize)」の2018年受賞都市として選出された。本賞は、国際的に最も権威のある賞の1つとして数えられる。
ソウル市は歩道再生、歴史文化再生、産業再生など市民参加により推進された都心再生事業が高い評価を受けたことで受賞都市として選出された。「リー・クアンユー世界都市賞」事務局は、「ドーナツ化現象と衰退した商圏を回復させる過程として、全面撤去する代わりに市民参加を通じた再生方式を導入して変革させ、ソウル市民の暮らしの質を高めることができる都市計画の土台を作った」ことが選出理由であると発表した。
2018年3月16日、1千万人のソウル市民を代表して、パク・ウォンスン(朴元淳)市長が出席し、受賞コメントとともに関連する政策をプレゼンテーションで発表した。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長はプレゼンテーションを通じて、ソウル市が持続可能な都市に成長する過程で達成した都市革新の結果と、その核となる原動力である市民参加プロセスを紹介した。代表事例として、市民・専門家・行政担当者・学者が長い期間にわたる協力のもと作り上げた最上位の法定都市計画である「2030ソウルプラン」を紹介し、これまで都市計画は行政担当者と専門家にゆだねられてきたが、ソウル市では新たな取り組みに挑戦することで優れた成果を挙げることができたことをアピールした。
パク・ウォンスン(朴元淳)市長は「ソウルの主人は他でもないソウル市民である。政策の細部からマスタープランに至るまで、ソウルの政策の中心には市民がいる」とし、「この賞の主人公は1千万人のソウル市民である。市民とともに作り上げた新しいソウルのノウハウが、世界の都市が持つ共通の課題を解決し、持続可能な未来へ進むための鍵となれるよう、より責任感を高めて多様な努力をしていきたい」と語った。