ソウル市はグローバル都市競争力を回復し、再び人と企業と投資が集まる魅力的な都市をつくるための戦略の一つとして、ソウルを、世界のトレンドをリードするビューティー産業の中心都市として育成する計画だ。
K-POPやK-ドラマなど、韓流を通じて得られたソウルの都市ブランドと波及力をK-ビューティー産業全般に拡張させることが目標だ。化粧品、美容、ファッション、グルメ、ウェルネスなど様々な活動を体験し消費する観光商品及びインフラを構築していくことを計画中である。
ソウル市は、ソウルのK-ビューティー産業を韓国・海外に向けてブランディング(ブランド化)するための議論を本格的に行う場である「ソウル ビューティー産業ブランディングカンファレンス」を16日(木)17時45分、ソウル市YouTube(
https://www.youtube.com/seoullive)にてオンライン開催する。「ソウル ビューティー産業ブランディングカンファレンス」は、新型コロナウイルスという状況を考慮して、9日(木)に無観客の事前録画という形式で行われた。
「都市ソウル、K-ビューティー産業をブランディングする」というテーマでビューティー、観光、韓流などについて韓国内外から各分野の専門家やクリエイターなどが参加し、K-ビューティーをソウルや韓流と連携してブランディングさせる方法について、様々な意見や戦略を提示する。
オ・セフン(呉世勲)市長は、基調演説を通じて、ソウルを世界ビューティー産業の中心都市として大きく成長させるためのソウル市の戦略を紹介する。
基調演説を通じて、オ(呉)市長は「K-ビューティー産業がソウルの未来を担う目玉産業であり、都市競争力を牽引するエンジンであると考え、さまざまな発展及び育成政策を通じて世界的なビューティー中心都市への進化を準備している」と述べ、また「ビューティー産業は感性とウェルビーイングを志向する新しい消費トレンドともマッチしているため、持続的な成長が予想される未来産業であり、高付加価値の雇用を生み出す未来雇用産業」であると強調している。
現在の世界における化粧品市場は2019年時点で4,996億ドル、約569兆ウォン規模で、毎年5.3%の成長が予想されている。2020年の韓国化粧品の輸出規模は2019年と比べて16%成長し、フランス、アメリカに続く世界第3位の化粧品強国として浮上した。その中でも、ソウルは世界100大化粧品企業にランクインした4つの韓国企業の本社があるだけでなく、韓国内における化粧品責任販売企業の45.7%が位置しており、グローバルビューティー都市として成長可能性の高い優れた環境条件が揃っている。
ソウル市は、ビューティーに関連した多彩な観光商品と旅行コースを開発して、ビューティークリエイター、ビューティーフラッグシップストアなどとの協力案を設け、ビューティー観光都市としてソウルの認知度を高めていく計画だ。
特に、「大韓民国ファッションの一等地」として名声を馳せた「トンデムン(東大門)ファッション特区」は、世界中でもトンデムン(東大門)でしか味わえないさまざまな見どころや楽しみどころを持ち、新しい活力があふれる「トンデムン(東大門)ビューティー特区」へ生まれ変わる予定だ。ソウル市は、今後10年間のソウル市政のマスタープランである「ソウルビジョン2030」(9月15日発表)を通じて、ソウルの4大未来像(▴共生都市、▴グローバル都市、▴安心都市、▴未来感性都市)を確立している。ビューティー産業の育成は、この中でグローバル都市へとさらなる跳躍を果たすための詳細戦略の1つだ。
オ(呉)市長の基調演説に続き、専門家のパネルディスカッションが開かれる。ヨンセ(延世)大学校経営学科のキム・ビョンギュ教授が司会を務め、アモーレパシフィックグループのイ・ジンピョ常務、大韓化粧品産業研究院のイ・ジェラン院長、韓国訪問委員会のハン・ギョンア事務局長、ビューティークリエイターのイサベ(RISABAE)氏、ソウル市のパク・デウ経済雇用企画官などが参加する。
専門家によるパネルディスカッションに参加したソウル市のパク・デウ経済雇用企画官は、ソウル市がビューティー産業を推進することとなった背景とビジョンについて紹介する。ビューティー産業に対する育成・支援に加え、経済・文化・観光などソウルが持つ優れたインフラを「ビューティー」を中心に融合させ、ソウルを「美しい魅力あふれる都市」に変身させる総合的な計画を準備中であると発表した。
「ソウル ビューティー産業ブランディングカンファレンス」事前録画現場の写真
基調演説をしているソウル市長