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プレスリリース

  • ソウル市、上岩に世界初の5Gを取り入れた自律協力走行テストベッド構築

  • プレスリリース SMG 1,479
    • – 来年までに国土部と共同で上岩DMCの実際の道路に「高度自律協力走行テスト地区」を造成
    • – 5Gなど現在活用中の全種類の車両通信網を実証できる世界初のテストベッド
    • – 道路に感知センサーや超高速通信網を設置しリアルタイムで車両同士・車両と道路間の情報を交換
    • – 来年下半期、上岩DMCの主な拠点に「無人自律走行循環バス」テスト運営、商用化の実証へ

    ソウル上岩DMCが、ドライバーなしで自動走行する「自律協力走行」技術のテスト舞台になる。どの車両通信網を使っても実証できる世界初のテストベッドで、0.1秒の間に大量の情報処理を行う超高速移動通信技術の5Gから、移動通信方式のC-V2X、無線ラン方式のWAVEまで、現在活用されているすべての車両通信網が構築される。早ければ来年下半期から上岩DMCの主な拠点に無人自律走行循環バスをテスト運営し、市民たちも未来の交通を直接体験できるようになる。

    ソウル市と国土交通部が共同で推進する「次世代知能型交通システム(C-ITS)構築事業」の対象地域として上岩DMCを選定し、2019年までに実際の道路をレベル5の完全自律協力走行技術をテストするテストベッド(高度自律協力走行テスト地区)を構築する。政府が2020年までの商用化を計画しているレベル3(米国自動車工学会SAE分類基準)は非常時にドライバーが介入し運転する部分自律走行だが、レベル5はドライバーがいなくても自動車が完全走行する水準を示す。

    上岩DMCには、トンネル、回転交差路のような様々な道路形態がそろっているため、自律協力走行のテストベッドに適しており、自律走行関連業界を対象にしたアンケート調査でも最もテストニーズの高い地域だった。市は、走行環境や自律走行適合性、基盤造成の容易性などに基づき、専門家、協力業者、関連機関の関係者の意見などを総合的にまとめ選定すると説明している。

    道路に感知センサー、超高速通信網を設置しリアルタイムで車両と道路、車両同士交通情報を交換

    「高度自律協力走行テスト地区」には、道路インフラに感知センサーと超高速通信網をきめ細かく設置し、車両と道路インフラ、車両同士の様々な交通情報をリアルタイムでやり取りできる道路環境が造成される。

    交差点右折時の巻き込み事故、逆走行や急停車、落下物などによる突発事故などが発生すると車両と道路に設置されているセンサーが危険を感知し、超高速通信網を通じてリアルタイムで情報を周辺車両に提供する。交差点に設置されたカメラを通じて自律走行管制センターがテスト地区内の全運行状を漏れなくモニタリングし安全を担保する。

    まるでスマートフォンのように無線ネットワークを通じて、いつどこでも周囲と双方向通信を可能にすることで「コネクテッドカー(Connected Car)」のV2X(Vehicle to Everything)技術に加え、センサーだけで周辺環境を認識する従来の自律走行の限界を克服し、安全な都心走行環境が実現できると見込まれる。最近海外で発生した自律走行車両の事故を分析したところ、夜間や霧などの状況では、車両センサーによる映像分析だけでは信号や物の情報を認識するには限界があることが分かった。

    5Gなど現在活用されている全種類の車両通信網を実証できる世界初のテストベッド

    特に、自律協力走行は、正確な交通情報をリアルタイムでやり取りしなければならないため、迅速かつ安定的な通信網を備えていることが前提条件になる。ここにKT社が参加する。ソウル市は上岩DMCで現在活用されているすべての車両通信網を実証できるよう、5Gを含めC-V2X、Waveなどが融合された車両通信網インフラを構築する。

    2019年下半期、上岩DMCの主な拠点を循環する「無人自律走行バス」テスト運営、商用化の実証へ

    ソウル市は、このような自律協力走行インフラをベースに、早ければ2019年末からドライバーのいない「無人自律走行バス」をテスト運営する。デジタルメディアシティ駅(6号線)を起点に上岩DMC内の主な拠点を1日2~3回循環するバスで、無料で運営される予定。同市は、テスト運営を通じて無人自律走行バスに関する実証が成功すれば、今後公共交通サービスが行き届いていない地域に「スマホで呼べるバス」などの形で商用化する方策を具体化する計画。ソウル市都市交通本部のコ・ホンソク本部長は「ソウルはすでに公共交通、歩行、自転車、最先端技術を取り入れた交通」など様々な分野において内外で高く評価されている」とし「第4次産業革命の時代を迎え、自律協力走行など未来の交通分野においても先導的な役割を担い、名実ともに世界と肩を並べる交通先進都市としてリードしていきたい」と話す。