ソウル市が、対面接触が制限されたコロナ時代において、国際会議をはじめとする各種非対面イベントを実施できる、ビデオ会議スタジオ「ソウルオン(
)」(横12m×縦7m)を、市民聴地下の太平ホールに設置して運営する。
9月19日(土)に開かれる「2020市民がつくる平和統一の社会的会話」を皮切りに、年末までカンファレンスやコンサート、討論会、展示会など計47のイベントがほぼ毎日開催される。
新型コロナウイルス感染症によって開催が不透明になった下半期の各種イベントを、非対面方式に切り替えて、防疫指針を遵守しつつ事業・イベントを正常推進し、市民と継続的にコミュニケーションしていく計画だ。専用インフラを活用するため、予算削減効果も期待できる。
6月に、「CACグローバルサミット2020」を無観衆・非対面方式で開催して成功を収め、韓国・海外の都市・機関より注目を集めた。これにつづき、今回は常設専用空間を導入することで、ポスト・コロナ時代におけるデジタル行政イノベーションをリードしていくのが目標だ。
※ 2020年下半期に「ソウルオン」で開催される主なイベント
番号 |
イベント名 |
イベント期間 |
イベント概要 |
1 |
2020市民がつくる
平和統一の社会的会話 |
9月19日・20日・26日
10月9日~11日 |
□ 各地域の討論会場で市民参加団、学生、教師が参加
□ 統一政策などに対する熟議討論を通じて、ソウル市の平和統一に関する政策推進基盤を構築 |
2 |
スマートシティ・
リーダーズセミナー&
カンファレンス |
9月22日~23日 |
□ スマートシティ・ソウルの優秀性を伝え、海外都市のスマートシティ構築事例の共有・討論のためのディスカッションの場を設ける |
3 |
シンガポール情報通信展示会オンライン・ソウル館運営 |
9月29日 |
□ IT分野におけるアジア最大の展示会であるシンガポール情報通信展オンラインイベントにてバーチャル・ソウル館を運営
□ ソウルスタートアップ企業20社に対して展示・リアルタイム相談をサポート
□ 投資誘致と東南アジア進出を図る |
4 |
ソウル医療観光
国際フォーラム |
11月10日 |
□ オンライン・トラベルマート(B2Bビジネスミーティング)、医療観光国際フォーラム、医療観光説明会
□ 新型コロナウイルス感染症の長期化の中で医療観光業界のビジネスネットワーク維持とビジネスチャンス提供を通じて、ポスト・コロナ時代における医療観光需要の回復を積極的に対応 |
5 |
市民参加予算制の
発展方案討論会 |
12月2日 |
□ 市民参加予算制の発展方案を設けるための討論会 |
6 |
文化でトントン、訪ねて行く公演 |
10月18日
11月22日
12月13日 |
□ 新型コロナウイルス感染症によって困難な時期を過ごしている市民の要望に応え、オンラインコンサート開催 |
ソウルオンは、12月までに市民聴でテスト運営し、2021年にはトンデムン(東大門)デザインプラザ(DDP)内で本格的に設置・運営される。ソウル市だけでなく民間企業も利用できるよう開放する計画だ。
19日にテスト運営を始める「ソウルオン」は、市民聴の太平ホール(348.06㎡)内に、横12m×縦7m規模の半円(楕円)型構造で設置される。
すべての壁面と床には、大型LEDスクリーン(横33m×高さ5m)、最先端照明・音響システム、中継システムが構築された放送スタジオを設置し、施設の活用度を高めた。
「ソウルオン(
)」という名前とBIは、イベントは非対面で実施されるが、心と誠意は繋がっている(ON)という意味が込められている。