- ソウル市、山岳事故の救助出動データ分析を通じて主な山岳事故多発地域を抽出
- 登山・徒歩旅行者数と山岳事故出動件数はコロナ禍以降急増、1年のうちで10月最多
- 20代・60代の事故増加…20代は遭難事故、50代は足踏み外し・滑落事故が多数
ソウル市は、秋に増加する登山・徒歩旅行に備えて、データに基づいた山岳事故防止対策を推進すると発表した。
登山・徒歩旅行者は年々増加傾向にあり、山岳事故の出動件数も、最近3年間5,562件に増加した。
この分析によると、コロナ禍以降、山岳事故は増加を続けており、1年のうち10月、週末13時~15時の出動件数が最も多かった。
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年度別の山岳事故件数 |
年齢別・年度別の救助者数 |
年齢別には50代の救助対象者が最も多かったが、コロナ禍以降、20代と60代の救助対象者数が急増したことが分かった。
*ただし、事故の発生原因別にみると、20代は遭難事故、50代は足踏み外し・滑落事故が多く、年齢別のカスタマイズ型予防対策の必要性が確認された。
山岳事故の位置情報をもとに事故多発地域を抽出した結果、事故の原因と山岳の特性によって異なる地域が抽出された。
*一例として、スラクサン(水落山)アンブ三叉路~チマ岩区間では遭難事故、アチャサン(峨嵯山)ヘマジ(日の出)公園~ヘマジ(日の出)名所付近では足踏み外し・滑落(足首の捻挫)事故が比較的頻繁に発生した。
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[図5] スラクサン(水落山)遭難事故発生地点 |
[図6] アチャサン(峨嵯山)足踏み外し・滑落事故発生地点 |
ソウル市は、この分析結果をもとに、事故多発地域の集中管理、年齢層別のカスタマイズ型事故対処法、山岳救助訓練などの予防対策に取り組むことを決定した。