- ソウル市、ダブリン市議会と共同で持続可能な交通のためのデジタル転換に関する冊子を共同発表
- ソウル市とダブリン市は2021年から欧州連合のIURCプログラムを通じて都市交通とデジタル転換に関する協力を継続している
ソウル市が、欧州連合(EU)の「国際都市地域間協力(IURC)」プログラムの支援のもとに、ダブリン市議会(DCC)と協力して、持続可能な交通のためのデジタル転換に関する冊子を共同出版した。
● IURCホームページ:
https://www.iurc.eu/iurc-knowledge-library/
● 冊子リンク:
https://www.iurc.eu/wp-content/uploads/2023/10/DUBLIN-and-SEOULS-JOINT-PUBLICATION-fin-.pdf
ソウル市とダブリン市議会は、2021年IURCプログラムを通して都市交通とデジタル転換に関する協力を開始し、オンライン会議や現場訪問を通じて歩行と自転車利用の促進、公共空間の設置、交通情報の管理などに重点を置き、各都市の懸念事項や経験を共有してきた。
ソウル市とダブリン市は、これまで深めてきた強固たるパートナーシップをもとに、2023年2月に交流意向書(LOI)を締結した。本LOIには、交通政策中心の都市交流を通じて両都市の協力を増進するという約束が盛り込まれ、歩行者と自転車、公共交通利用者の移動性向上を図り、データ基盤のソリューションを構築するための交通運営や情報システム(TOPIS)の活用だけでなく、歩行者と自転車にやさしい都市空間づくりのためのプロジェクトなどが含まれている。この交流をもとに、2023年2月にはダブリン市長とソウル市長が両都市の友好協定に署名した。IURCは、交通政策に関する研究、技術・優秀政策の共有などをもとに築かれた両都市の協力関係を、優秀な協力事例として選定した。
ダブリン市議会は、ダブリン市の交通管理を改善するため、優れたシステムを誇るソウル市のTOPISを見本にする予定だ。TOPISは、交通状況と情報の収集、管理、統合、提供を通じて政策決定を支援して、市民の移動性を向上させる知能型交通情報サービスだ。
2023年8月、都市交通とデジタル転換分野のテスト事業を開始するため、交通・気候部署の高位職で構成されたダブリン市議会代表団3名がソウル市を来訪した。この来訪は、欧州連合(EU)の支援によって実現したが、両都市のデータ分析力量強化のための協力発展を目的に行われた。
代表団は、ソウルの持続可能な都市交通ソリューションの現状とダブリンに新たに構築する交通データセンターに適用する革新的なソリューションを経験した。また、駐韓欧州連合代表部との協議を経て訪問経過を報告し、欧州連合「ホライズン・ヨーロッパ(Horizon Europe)」プログラムに含まれた潜在的な協力方法と他の欧州連合プログラムとの追加協力方法を模索した。