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プレスリリース

  • ソウル市、スマホで簡単!タクシーQRコード決済サービス導入

  • プレスリリース SMG 1,553
    • ソウル市、韓国初「タクシーQRコード決済」標準モデル設け、来年1月からソウルタクシーへ導入目指す
    • 動的コード方式の採用により、走行距離・割増などで利用ごとに変わる支払額をQRコードに即時自動変換
    • 領収書なくても決済履歴からタクシー利用情報を確認可能、メーター不正操作防止効果でぼったくり根絶
    • 中国アリペイも事業参加、400万訪韓中国人を対象に新たなタクシー利用需要の掘り起こし期待

    スマートフォンの普及により、世界が「モバイルファースト」にとどまらず、「モバイルオンリー」の時代に移り変わっているなか、韓国ソウル市が、スマホで簡単に支払いできるタクシー用QRコード決済システムを7万1,845台に上るソウルタクシーに搭載する。 さらにソウル市は、多くのモバイル決済サービス事業者が参加しやすいよう、「タクシー用QRコード決済システム」の標準モデルも設けた。利用者に対しより多くの選択肢を与えるためだ。ソウル市は来年1月のサービス開始を目指して、参加が決まった中国のアリペイの他にも、さらなる事業者の確保に努める考えだ。 このサービスの特徴は、動的QRコードを採用したことである。スーパーやオンラインショップで一般的に使われているのは、静的コード。つまり、最初から決まった値段や商品情報が盛り込まれているQRコードをプリントするか、画面に表示する仕組みだ。これに比べ、動的コードは、走行距離や利用時間帯によって変わる支払額を即時にQRコードに変換できる。ソウルのタクシーは、2017年からアンドロイド基盤の決済端末を使用しており、動的QRコード変換システムも搭載できる環境は既に整っている。 動的QRコードは、静的コードに比べて盛り込める情報量の制限が少ないため、 領収書がなくてもいつどこでも決済履歴から利用情報を確認できるよう、走行距離や乗車料金だけでなく、乗下車時刻や利用したタクシーナンバーまで幅広い情報を盛り込むことができる。 特にソウル市が注目しているのは、外国人観光客目当てのぼったくりタクシーの根絶効果である。多くの観光客がタクシーを利用する際、クレジットカードより現金で支払う傾向があるが、これを悪用して一部の運転手がタクシーメーターを不正操作し、通常料金より高く受け取ることもしばしばあった。 昨年、韓国観光公社が外国人観光客から受けた苦情相談の中で、タクシーに関する内容が13.3%と1位のお買い物関連28%に次いで多かった。なかでもぼったくり行為に関する内容が46.5%と最も多かった。 しかし、利用ごとに変わる支払額が自動でQRコードに変換される動的方式を採用することで、不正操作もできなくなり、ぼったくり行為を防げると考えている。 また、訪韓外国人の約3割を占める中国人の場合、クレジットカードより現金支払いの傾向があるが、タクシーに関する苦情相談者の39.5%の国籍が中国か香港だったことが分かった。中国では、QRコード決済が急速に普及しており、全体の決済サービスに占める割合も2014年の4%から2017年63%へと急増するなど、まさに「モバイル決済天国」として浮上している。韓国に訪れる中国人観光客が年間400万人に上るなか、ソウル市はタクシーのQRコード決済サービス導入によるタクシー利用需要の掘り起こし効果も期待している。 ソウル市は中国のモバイル決済事業に手掛けているアリペイと協議し、ソウルでタクシーQRコード決済サービスを提供することを確定した。サービス開始は2019年の1月に予定している。ソウル市は、他のモバイル決済サービス事業者とも協議し、当事業への参加を促すことで、利用者側の選択肢の多様化を目指す。 ソウル市都市交通本部長のコ・ホンソク氏は、「世界でQRコード方式のモバイル決済が急速に普及しているが、動的QRコード方式を取り入れたタクシーQRコード決済は、米ニューヨークなど一部の都市にしか導入されていない」とし、「韓国ではソウル市が先頭に立ちタクシー向けの標準モデルを設け、市民はもちろん、ソウルを訪問する外国人利用客の便宜を図りたい」と述べた。

    ○動的QRコード変換システムによる決済の流れ

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    ○ 静的QRコード、動的QRコードの比較

    静的QRコード、動的QRコードの比較
    区分 動的QRコード
    (Dynamic QR コード)
    静的QRコード
    (Static QRコード)
    方式 料金などの情報が盛り込まれたQRコードを
    リアルタイムで生成
    QRコードを読み込んだ後、
    支払額は乗客が受動入力
    販売価格が既に盛り込まれている
    QRコードを読み込んで支払う方式
    特徴 使い勝手がよく、
    盛り込める情報量が多い
    受動入力の際
    ミス発生可能性有り
    盛り込める情報量が少ない