- 2025年まで予備ユニコーン企業を8社→12社、関連雇用者数も6万人→10万人へ拡大
- ファッション・デザイン・テクなどK-コンテンツと観光を融合し韓国の持ち味を競争力ある商品に開発
- 東大門を「ビューティー・ファッション産業のハブ」として育成、「特定開発振興地区」の指定を通じて投資の誘致も牽引
- 有望な中小企業などに1千億を投入できる「専用ファンド」のほか、海外進出に追い風となる支援も
- 毎年10月に開催するグローバルビューティー博覧会「ソウルビューティーウィーク」…K-コンテンツや様々なフェスティバルと結び付けることで同イベントを盛り上げていく考え
ソウル市は、ビューティー・ファッション・デザイン産業をベースにした感性あふれる都市への発展に向け、「グローバルビューティー産業ハブ、ソウル」基本計画を設けた。2026年まで5年間、計2040億ウォンを投じる。ソウル型ビューティー産業がもつ競争力を強化し、ビューティー・ファッション分野の予備ユニコーン企業の数を現在の8社(2021年)から12社(2025年)に、世界100位内のビューティー・ファッション企業を4社(2021年)から6社(2025年)に増やす。これらを基盤に、ソウル型ビューティー産業に関わる雇用者数を2021年の6万人から2025年には10万人に増加させる計画だ。
「グローバルビューティー産業ハブ、ソウル」基本計画とは、ビューティー産業の範囲を化粧品・理容・美容など伝統的なビューティー産業はもちろん、ファッション、デザイン、ビューティーテク(Beauty Technology)分野に拡大し、K-popやK-dramaなどいわゆる「K-コンテンツ」と観光を融合することで、韓国の「美」そのものを競争力のある商品として開発していく総合戦略を具体化したもの。
まず、韓国ファッション産業1番地と言われる東大門やDDP一帯を、ビューティー関連コンテンツやトレンディなライフスタイルをまとめて体験できる「ビューティー・ファッション産業のキーハブ」として発展させる。そのため、年内に「ビューティー・ファッション融合特定開発振興地区」の指定も推進する考えだ。ビューティー商圏が発達した弘大・カロスギルなどは「6大トレンドハブ」として活性化させていく。
あわせてビューティー・ファッション産業の生態系づくりや有望な中小企業の育成にも乗り出す。来年から1千億ウォン以上の「ビューティー産業専用ファンド」を設け、資本力は弱いが成長可能性のある中小企業や初期段階の創業企業、青年スタートアップなどに投資する。 浮上するビューティーマーケットといわれる東南アジア地域に、韓国企業がより参入しやすくするため、オンラインモールへの入店をはじめ、認可・許可の登録、物流代行など総合的な支援を通じて企業の海外進出を手助けする。
また、今年から毎年10月には世界中のバイヤーやビューティーインフルアンサーなどがソウルに集まる大型グローバルビューティー博覧会「ソウルビューティーウィーク」を開催する。10月1か月間、ソウルファッションウィークやDDPソウルライト、ソウルミュージックフェスティバルなど、ソウルを代表するフェスティバルが同イベントと連携して開催される。