ソウル市が、行政安全部が開催した「2023政府革新優秀事例コンテスト」で、「全国初、デジタル性犯罪AI削除支援プログラム」が大統領賞「大賞」を受賞したと発表した。
毎年政府革新優秀事例を発掘して、政府機関全体へ共有・普及させるための本コンテストには、全行政機関(中央部署・自治団体・教育庁)と教育機関などが提出した533件の政府革新優秀事例が受け付けられている。
政府革新コンテストには、専門家(10名)・国民評価団(100名)が参加して、大賞1点(大統領賞)、金賞5点(大統領賞)、銀賞7点(国務総理賞)を選定し、ソウル市は「デジタル性犯罪AI削除プログラム」で最終的に「大賞」の栄誉に輝いた。
ソウル市の「デジタル性犯罪AI削除支援プログラム」は、人工知能(AI)技術が24時間リアルタイムでモニタリングを行い、被害動画を自動的に検出して、さらに速やかに動画を削除して再流布を防止するシステムだ。
*ソウル市とソウル研究院は、2022年7月にプログラムの開発に着手して、2023年3月にプログラム開発を完了した。
AIが既存の被害動画の削除支援と比べてより迅速かつ正確に削除支援をできる点、これによって被害者の苦痛を減らして日常回復を支援できるため、既存のデジタル性犯罪の最も慢性的な問題を解決できる点が高く評価された。
ソウル市は、AI導入開始から7か月で計45万件の動画モニタリングを完了したが、これはAI導入前に人(削除支援官)が直接モニタリングを行った時期(3万3,511件、2022年3月29日~10月31日)と比較すると、実に1,265%も上昇した規模となる。
*また、人力で直接行うと平均2時間かかったのに対して、AI技術は3分ででき、検出時間が97.5%短縮され、被害動画削除支援も2倍増えた。 >
ソウル市は、革新技術を活用して被害者の苦痛を軽減し、予防から被害者支援まで、さらにきめ細かなワンストップ支援を提供して、すべての被害者が速やかに日常を取り戻せるよう最善を尽くすと発表した。
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