ソウル市は8月27日(金)~28日(土)、市民参加予算制の成果と未来ビジョンを共有する「ソウル市民参加フォーラム」を開催する。ソウル市は2012年から市民参加予算制を行政に導入して運営を開始しており、今年2021年で10年目となる。10年目を迎えた今回のフォーラムは、ソウル市参加予算制の運営による成果と限界を診断して、未来戦略を論議する国際フォーラムである。
ソウル市の参加予算制に、過去10年間にわたり多くの市民が参加して予算規模などの量的な成果を達成したなら、今後は市民の身の回りの不便を解消できる事業の提案にとどまらず、私たちの社会が直面している喫緊の社会問題解決事業にも効率的に財政を割り当てるなど、未来志向的かつ市民参加的な新しい制度として新たな成長を果たすための論議を繰り広げる。
このフォーラムは、大きく3つのテーマに分けて実施される。第一に、▲参加予算制を行政に導入しているパリ、マドリードなど海外都市の事例を紹介して、ソウル市の制度と発展の方向性を論議する。第二に、▲参加予算制度を通じてさまざまな主体が参加する直接民主主義制度と民主的ガバナンスの役割について論議する。最後に、▲参加予算制度を通じて、気候変動など国連が定めた持続可能な開発目標を達成するために国際機関どうしの協力を強化する方法について発表と討論を繰り広げる予定だ。
本行事への参加を希望する市民は、市民参加フォーラムホームページに事前に参加登録したり、ソウル市のYouTubeなどを通じて参加できる。イベント終了後は、すべての動画を再視聴できるよう、ソウル市民参加フォーラムホームページ(
http://www.sfcp2021.or.kr)に公開する予定で、発表資料もダウンロードできるようにする計画だ。