ソウル市が2022年までに誰でも公共Wi-Fiを無料で利用できる「データフリー(data free)都市」を作ると発表した。従来の公共Wi-Fiよりさらに速く、安全な最新技術であるWi-Fi6(WiFi6 IEEE 802.11ax)を世界で初めて公共生活圏全域に設置する。
※ S-Net事業の年次別推進計画
※ S-Net事業の年次別推進計画
区分 |
合計 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
2022年 |
① 有線・無線の通信インフラを構築
(拡張する光ケーブルの長さ) |
4,237㎞ |
2,883km |
2,977㎞
(94㎞) |
3,707㎞
(630㎞) |
4,237㎞
(630㎞) |
② 公共Wi-Fiを造成
(屋外型APの設置台数) |
23,750台 |
7,420台 |
11,895台
(4,475台) |
19,000台
(7,105台) |
23,750台
(4,750台) |
③ 公共モノのインターネット(IoT)網
(IoT基地局の設置台数) |
1,000台 |
– |
120台
(120台) |
1,000台
(880台) |
– |
公共生活圏域は7つの地目(道路、公園、史跡地、水道用地、体育用地、駐車場、遊園地)の中で、具体的には駅舎周辺、公園、広場、伝統市場、観光施設、主要な道、バス停留所、河川などを意味している。
ソウル市はWi-Fi6が最新技術であるため、事前の技術検証のために「設備性能評価試験(BMT:Benchmark Test/以下、BMT)」を実施する。セキュリティ性、Wi-Fiカバレッジ、速度などを評価し、検証済みの設備(屋内・屋外用AP)と企業を選定して良質の通信サービスを提供するのが目標だ。
Wi-Fi6は従来の公共Wi-Fiよりも速度は4倍速く、強化されたセキュリティによりハッキングや盗聴の危険からも安全な最新のWi-Fi技術だ。公共Wi-Fi6が導入されると、ソウル市民や海外からの観光客は電波の干渉が激しいソウルの都心密集地域でも、速いスピードでデータの利用が可能であり、セキュリティ性の側面からもさらにアップグレードした公共Wi-Fiを利用できるようになる。
データ転送容量・効率性の増大で、電波の干渉が激しい都心の密集地域で4G LTE(1.2Gbps)とGIGA Wi-Fi(1.3Gbps)より4倍速い速度でデータの利用が可能となる。また、従来のWi-Fi5よりセキュリティ性がさらに強化されたWPA3に対応できるため、パブリックスペースでもハッキングや盗聴の危険から守られる。