1月9日、ソウル市は「市民とともにつくる希望ソウル市政運営計画」を発表した。
今回の市政運営計画は、今後の市政の方向を提示したマスタープランであり、35代ソウル市政を具体的に実践するための実行計画である。
「共につくるソウル、共に享受するソウル」という市政ビジョンの下、福祉向上・経済安定・文化享有・都市の持続可能性・市民主権の堅持を5大目標として設定し、15分野の285事業がこれを受けている。ソウル市は、これまでの10年間の人への配慮が不足していたソウルを反省し、人にやさしい都市に変化させていく計画だ。
今年から2014年まで、市政運営計画に入る投資事業費は25兆2,981億ウォンで、ソウル市の中期財政計画上、財源範囲の65兆ウォン内で調達可能なものと分析された。2014年を具体的ターゲットとするが、一度の確立で終了するのではなく、毎年修正・補完される連携計画として、2020年のビジョンまで総合的に盛り込んだ。
「市民と共につくる希望ソウル市政運営計画」
15大重点課題の主な内容は以下の通り。
1. 全国初の「市民福祉ベースライン」、市民誰でも福祉が享受できるようにします。
-福祉死角地帯の非受給貧困層5万人を「ソウル型受給者」に指定し、最低生計を保障
2. 需要者のニーズ型賃貸住宅の拡充により、住居の心配を軽減します。
– 2014年までに公共賃貸住宅の割合を7%まで拡大し、OECDの基準に達成させる基盤づくり
3. 共に働き、共に助け合う女性希望都市をつくります。
– 2014年までに、脆弱地域から洞別に2ヶ所以上の国公立保育所を280ヶ所設置
4. 教育費の負担なしで学業に専念できるようになります。
– 2014年までに、中学校卒業までの給食の無償提供の拡大、大学生の住居環境福祉の強化
5. 公衆医療の強化で、すべての人が健康にすごせるソウルをつくります。
– 現在4ヶ所しかない都市保健支所を、自治区別に少なくとも1ヶ所ずつ、25ヶ所まで拡充
6. 青年の自己実現が保障される希望的経済システムをつくります。
– 2014年までに、未来の経済基盤を構築する創造的で専門的な青年人材2万人を養成
7. 分かち合いと連帯で、良い働き口をつくります。
– 地域経済の活性化と雇用創出のため、2014年までに町企業300社を育成
8. 市民の生活圏内の文化創造活動を拡大します。
– 2014年までに、文化を仲介にコミュニケーションを図る都市型の文化空間を200ヶ所に拡充
9. 持続可能な都市計画システムを確立し、人間中心の都市をつくります。
– 20年後の未来のソウルの青写真「2030ソウル都市基本計画」を市民と共に再整備
10. 水害などに対し、安心して生活できる安全な都市をつくります。
ー自然型雨水循環システムの構築、2020年までに雨水管理量を240%増加
11. 人にやさしい便利なソウルの交通をつくります。
– 2014年の障がい者コールタクシー30分以内の乗車率を90%に引き上げ
12. 資源とエネルギーを消費する都市から、生産する都市に転換していきます。
– 市民参加型の省エネ、再生可能エネルギーの普及拡大で、原子力発電所を1ヶ所廃止
13.市民と共に健全な財政を賄います。
ー公共投資管理センターの設立、住民参加予算制度の施行など、しっかりした暮らしづくり
14.市民と共に歩む開かれた市政で、市民の権利を保障する。
ーソウル情報コミュニケーションセンターの開設など、市民とのコミュニケーションを継続的に推進
15. 町の共同体を育成し、共に暮らすあたたかいソウルをつくります。
ー町共同体総合支援センターを設置し、まちづくり事業の育成を支援