- 自然繁殖に成功したヤマネコ5匹中一対を日本の井の頭動物園に寄贈
- 2002年のソウル市-東京市友好事業の一環として寄贈した一対のヤマネコ以来2回目の寄贈
- 韓国を含め世界的に絶滅危惧種になっているヤマネコは日本の場合津島地方にのみ生息中
- 今回の寄贈で絶滅危惧種の保全や、日本市立動物園と友好・協力関係づくりに貢献
ソウル大公園(イ・スヨン園長)は11月8日、昨年同公園で自然繁殖に成功したヤマネコ5匹のうち、一対のヤマネコを日本東京にある井の頭動物園に寄贈すると発表した。2002年ソウル市-東京市の友好事業の一環として一対のヤマネコを寄贈してから今回が2回目の寄贈。ヤマネコは国際絶滅危惧種で、当時寄贈した一対のヤマネコは初期繁殖個体(Founder)として日本の動物園内の飼育個体群の確立に貢献した。
ヤマネコは一般の猫より体が大きく、丸い尻尾と白い柄のある額が特徴。体の動きが素早く、木登りや泳ぎが得意で、大型猛獣類のいない韓国では最上位飽食者として君臨している。親しみのある名前とは裏腹に、国際絶滅危惧種2級、国内絶滅危惧野生動物2級と、絶滅の危機に瀕している。
韓国に住んでいる野生のヤマネコはロードキルや生息地の破壊などにより、個体数が急減している。日本の場合、個体数の急減により、津島地方にのみ生息していると知られている。ソウル大公園は昨年自然繁殖によって生まれた残りの3匹を含め、現在15匹を保有している。
ソウル大公園は絶滅の危機にさらされているヤマネコを保全するため、野生への放し飼いや救助したヤマネコの保護、自然繁殖の推進など多方面にわたる努力を続けている。今回の寄贈も絶滅危惧種のヤマネコを保全するために行われたもので、今後日本内の飼育個体群の形成や市民教育に貢献するものとみられる。
また、寄贈先である井の頭動物園は、多摩動物公園、上野動物園なども属している東京市動物園協会所属で、ソウル大公園との縁も深い。今年4月、ソウル大公園は雌獅子の「ミオ」を多摩動物公園に寄贈し、10月初旬ミオが元気に出産したという知らせを受けた。現在ソウル大公園は多摩動物公園から2匹のチーターを寄贈してもらい、年内の搬入に向け取り組んでいる。
ソウル大公園のイ・スヨン園長は、「今後国内外で活発な交流を行うことで、ソウル大公園が絶滅危惧種の保全に貢献し、市民には臨場感あふれる教育の場を提供できるよう頑張りたい」と話した。
【添付】ソウル大公園のヤマネコ
【添付】ソウル大公園のヤマネコ
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ソウル大公園のヤマネコの姿 |