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ソウル市総合ニュース

  • ソウル国際デザイン公募展2010、ゴールドヘチ賞は誰の手に?

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    Seoul International Design Competition


        世界中から5175人が参加した「ソウル国際デザイン公募展2010」の大賞受賞作が決まりました。大賞「ゴールドヘチ賞」には湖西(ホソ)大学に在学中のト・ヨングさん、ホン・ソクフンさん、ソ・ウンハさんの3人による出品作、「ホット・ライナー」が選ばれました。また、ソウル女子大学のチョ・ユジンさんが2等賞「シルバーヘチ賞」に、中国のリ・ミンシンさんが3等賞「ブロンドズヘチ賞」に選ばれました。

        審査委員は、「海外からの参加者が増え、作品のレベルも世界的な公募展に引けをとらず、受賞作の選定に苦労した」と感想を述べました。

        これらの作品は、17日から開かれている「ソウル・デザイン・ハンマダン2010」でも観覧することができます。

    ゴールドヘチ賞-Hot Liner


        湖西大学産業デザイン学科に在学中のト・ヨングさん、ホン・ソクフンさん、ソ・ウンハさんの3人が集まり、名前の通りホット(hot)な作品を生み出しました。3人は、ソウル国際デザイン公募展に太陽熱調理器具を出品し、大賞であるゴールドヘチ賞を受賞しました。

        この製品は、太陽熱から得られた電気を料理熱として利用するもので、2つ以上のベルトをつなげると加熱温度を上げることができ、また大きな器をのせることもできます。Hot Linerは折り曲げられる素材でできたバッテリー(Flexible Battery)と太陽熱パネル(Solar Pannel)から構成されていて、食器と熱線との接点で加熱できるようになっています。

    シルバーヘチ賞-Put full of light into Windows


        もし窓から差し込む太陽の光をエネルギーとして利用できたら?2等賞である「シルバーヘチ賞」は「Put full of light into Windows」で、チョ・ユジンさん、イ・ユジンさん、キム・ジュンセさんが作った製品が選ばれました。これは、窓に集積した太陽エネルギーをマルチプラグに引き込み、電気エネルギーとして利用する製品です。審査委員は、太陽エネルギーを家庭で便利にかつ安全に利用することができるため、活用の可能性が大きいと述べています。

    シルバーヘチ賞-windvane in subway


        もう一つのシルバーヘチ賞受賞作は、地下鉄で活用できる製品です。ロシアのデザイナー、オクサナ(Oksana Bazanova)の作品で、地下鉄のプラットホームに風向計を設置し、電車がプラットホームに接近してくる時や地下鉄駅に停車する度に違う色や文句が表示されるようにしたものです。追加のエネルギーなしで都市の美観を維持できるという点が大きな魅力です。

    シルバーヘチ賞-braille tape


        視覚障害者のためのガイド・テープもシルバーヘチ賞を受賞しました。ハン・グクイルさんが作ったこの製品は、視覚障害者にガイドを提供するメッセージとシンボルが入ったテープで、ものや場所に関する情報を入れることができます。この製品は伝えたいメッセージを簡単かつ便利に伝えられるもので、視覚障害者が点字テープを切って使えるようになっています。突出している部分をエアーキャップのように押して伝えたい内容を表示することができます。

    ブロンズヘチ賞-Liming Traffic Light v.1.07


        中国のLiming Hsingさんがデザインしたこの歩行者専用信号は、交通事故の最も大きな原因が歩行者の心理的不注意にあることに着目し、信号を待つ歩行者の注意を促す工夫がされています。信号の形に変化をつけ、たとえば子どもが突然、車道に飛び出すことを防止するために「左右の自動車が見えるグラフィック」を入れたりしています。ほんのちょっとの工夫ではありますが、交通事故が防止できるほか、暮らしにゆとりを与えるデザインが施されています。

    ブロンズヘチ賞-Live with birds


        「都市に生息する鳥はどこに住んでいるのだろう」。こうした疑問から出発したデザインが『live with birds』です。大学生のイ・ジョンフンさん、キム・ジョンウンさん、イ・ヒョンミンさんが共同で制作したもので、人間と自然が調和して共存できる街という夢をデザインで表現しています。マンションなどの建物を建てるときにつばめなどの鳥が巣を作れる空間を設けるという新鮮なアイデアが目を引きます。

    ブロンズヘチ賞-Wind tunnel


        地下に隠された風力エネルギーを活用する方法を提案した作品です。地下鉄のインフラがよく整備された都市は、風トンネル(WIND TUNNEL)を利用すればその価値が最大限に大きくなります。これは電車が地下鉄を通り過ぎるときに発生する風力エネルギーを電気エネルギーに転換して利用するというもので、こうして転換されたエネルギーは地上の施設の運営に利用することができます。

    ブロンズヘチ賞-Binpan


        私たちは、普段の生活の中で様々な道具を使っています。こうした道具を一つに統合すると保管するための空間も少なくて済み、活用度も高くなります。スペインとイランのデザイナーが共同で制作したこの製品は、立てて使うとゴミ箱に、横にして使うと塵取りになる製品です。オフィスや家庭で使うと便利な多目的デザインの製品です。

    ブロンズヘチ賞-Bottle cap sharpener


        ゴミとして捨てられるコーラの瓶を活用した製品も出品されました。中国人のユチェン・リウ(Yuchen Liu)さんは、コーラの瓶とくっつけて使う鉛筆削りのデザインを提案しました。鉛筆を削った後のカスが瓶の中に入るため、鉛筆を削った後の面倒な後片付けがいりません。

    ブロンズヘチ賞-Handy scale


        この製品は、キャリアに取り付けられる取っ手で、簡単なデジタル秤の機能を果たし、搭乗前や荷造りをするときなどに荷物の重量を測ることができます。持ち運びができるというメリットのほか、カバンの重量を測るためにわざわざ秤を用意して荷物をのせる面倒を解消することができます。