ソウル交通公社は、ビッグデータやモノのインターネット(IoT)のような第4次産業革命技術を利用して電車の故障の兆候を早期に検知し、先制的に対応する「電動車状態基盤整備システム(CBM、Condition Based Maintenance)」を開発し、地下鉄2号線の車両基地に構築した。
このシステムは、飛行機のブラックボックスのような役割をするTCMS(列車統合管理装置、Train Control and Monitoring System)によって収集されたビッグデータ(電車運行情報・故障記録など)を、IoTを活用して自動的にリアルタイムに収集して、車両基地の整備作業履歴とともに分析して故障を予知し、作業者に整備を促すという仕組みである。
ソウル交通公社関係者は、「このシステムは、これまでの整備方式より事前に事故を予防できるという点では一層進化した方式であり、今後電車運行の安全性がかなり強化されるものと期待される」と説明した。
ソウル交通公社は、今回開発したシステムを2号線に適用し、次いで1~8号線にも段階的に適用させることを検討しており、さらには海外への技術伝播も考慮している。