「ソウル・デザイン・ハンマダン(フェア)2010」が閉幕 21日間のデザイン・フェスティバルが幕を下ろしました。「ソウル・デザイン・ハンマダン2010」は、「万民のためのデザイン」というテーマのもと、9月17日から10月7日まで、蚕室(チャムシル)総合運動場、麻浦(マポ)・弘大(ホンデ)、九老(クロ)デジタル団地、東大門(トンデムン)DDP、江南(カンナム)新沙洞(シンサドン)の「4大デザイン・クラスター」で開催されました。特に今年は参加プログラムが増えたことが特徴です。また、デザイン・マーケットの売り上げも増加し、デザイン産業の活性化に貢献したという評価を受けています。
ソウル・デザイン・マーケット、約3億ウォンの売り上げ達成 何よりも、今年は企業・大学・デザイナーの参加が増えました。各種展示に昨年比53%増の243社の企業とブランドが参加しました。
また、「ソウル国際デザイン公募展」には昨年の2倍を超える2,745作品の応募があったほか、「大学探求展」には海外の47大学が参加し、昨年(22大学)よりも多くの作品が市民に公開されました。
商品を直接売買するマーケット型展示が活性化したのも今年の成果です。「ソウル・デザイン・マーケット」、「韓国・海外デザイン産業展」、「グリーン庭園パノラマ」などのマーケット型展示は、1日平均の売上高が2千万ウォンと、昨年よりも280%増加という成果を上げ、特に「ソウル・デザイン・マーケット」は昨年よりも売上高が2倍以上増加した3億ウォンとなりました。これはどの商品も1万ウォン未満の小額であることを考慮すると、驚くべき成果であるといえます。
このほか、15人の演説者と926人の観客が参加した「デザイン・ソウル国際コンファレンス」も「経済・分かち合い・未来」というキーワードを観客と共有できた意義深い場となりました。特に、「未来のデザイン・トレンド」や「デザインの社会的責任」、「アジアのデザイン再発見」など、多様なテーマに沿った講演は、観客とデザインについて真剣に議論する場となりました。コンファレンスの主な演説者は、クリス・ルブクマン氏(アメリカ)、ステファーノ・ジョバノーニ氏(イタリア)、キム・ソクチョル氏(韓国)などです。
「ソウル・デザイン・ハンマダン」を1年置きに開催 韓国とアジアのデザインを取り上げた展示も人気を博しました。「家族の対話空間」をテーマにした空間展示・「小盤(小さいお膳)デザイン」・「本デザイン」などを展示した「韓・中・日生活展」、シン・ウンス大木匠(テモクジャン)が制作した崇礼門(スンレムン)ミニチュアなどは外国人から大きな関心を集めました。
子ども連れの来場客からは「デザイン・クムナム教室」、「アイデア想像体験館」など、子ども向けのデザイン創意教育プログラムが大きな人気を集めました。また、補助競技場で常設運営された「想像子ども公園」は、親子で一緒に楽しめるスポーツ施設や遊具が用意され、好評を得ました。
一方、ソウル市は、「ソウル・デザイン・ハンマダン・ブランド」の認知度が高くなったと判断し、今後はデザイン・ハンマダンを一年おきに開催することを決定しました。また、会場も現在の蚕室総合運動場から2012年に完成予定の東大門(トンデムン)デザインプラザ&パーク(DDP)に移して開催するそうです。