テロの脅威が高まるなか、ソウルメトロ(地下鉄1~4号線)はテロ警報レベルが通常レベルの「関心」に戻るまで、地下鉄施設でのテロ防止活動を強化する特別対策を策定・施行すると発表しました。
テロ警報レベルが「関心」から「注意」に引き上げられたことを受け、ソウルメトロは駅舎や列車内での案内放送と巡回点検を強化してきました。そんな中、地下鉄内でのテロ発生を根本的に遮断し、市民の不安を解消するために、従来のマニュアルとは別に特別な安全対策を施行することを決めました。
今回の対策は、不審者や不審物を発見したら即時に対応できるよう、モニタリングの徹底による予防活動に重点が置かれています。各駅の監視カメラによる24時間モニタリングを実施し、監視の目の行き届かないところがないよう駅職員の巡回点検を強化します。
ソウル駅や高速ターミナル駅など主要駅14カ所は各駅4~6人の警察を配置し、徹底した監視活動を行います。警察はホームや連絡通路など乗客が込み合う場所を2人1組で巡回し、秩序を乱す人がいないかも同時に監視します。
また、テロ発生時の指揮体制を一元化すべく、コントロールタワーとなる「安全統合状況室」を新設します。そこでは、列車の運行情報と事故現場の監視カメラをリアルタイムでモニタリングし、関連機関と緊密に情報を共有するなど、統合的対応が可能なシステムが構築されます。