ソウル歴史博物館は、ソウルオリンピック30周年を迎え、オリンピックをきっかけに世界的な都市へと成長したソウルの変化に注目した冊子『88ソウルオリンピック、ソウルをどのように変化させたか』を発刊した。
2018年はピョンチャン(平昌)冬季オリンピックの開催年であり、1988年ソウルオリンピックから30周年になる年である。ソウルはソウルオリンピックをきっかけに、スポーツだけでなく経済・文化・社会の全分野において世界都市として成長するという大きな変化と飛躍の時期を迎えた。
ソウルの人口はオリンピックの開催直後である1989年に1,000万名を突破し、それまでは1路線(9.5km)しかなかった地下鉄は4路線(115.3km)に、公園は1,578園(188.44㎢)から2,190園(240.89㎢)にそれぞれ増加し、都市景観にも大きな変化がもたらされた。
オリンピックが起こしたブームはプロ野球(1982年)などプロスポーツの創設につながり、市民の暮らしの中に体育・レジャー文化が定着するきっかけとなった。類を見ない経済成長は消費活動の増大へと発展して「マイカー(My Car)」時代を拓き、オリンピック中継を契機としてヨイド(汝矣島)にはさまざまな特殊放送施設が設けられた。世帯当たりのテレビ普及率も大きく増加した。
1970年代におけるカンナム(江南)の成長により、ソウルの中心はハンガン(漢江)へと再編された。1980年代、ハンガンはソウルを南と北に分ける単なる境界線から市民のための空間として生まれ変わり、都市ネットワークもハンガンを中心にして発達するようになった。
ソウル都心の老朽化した建物は都市の美観のために解決しなければならない問題であった。先進的な都市としての姿を備えるため、主要都心部を中心に都市整備を推進した。
1988年ソウルオリンピックは、韓国に類例のない経済成長をもたらした。この変化は、余暇活動の活性化や大衆文化の成長など、ソウル市民の暮らしを全般的に変化させるきっかけとなった。
購入先:ソウル市庁内のソウル本屋
価格:10,000ウォン