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[2015] 市長挨拶

  • ソウルの長男として より熱心に親孝行するソウルになります。

  • [2015] 市長挨拶 SMG 1,024

    第43回父母の日記念式

    日付 2015年5月8日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール

    尊敬する高齢者の皆様! こんにちは。皆様の長男的存在、パク・ウォンスンと申します。本日は父母の日です。世界で最も美しく温和な顔を持つ、父親と母親の日でございます。本日の父母の日を迎え、ソウル市の両親、私の両親である高齢者の皆様をお招きして記念式典を行うことができ、大変嬉しく思います。

    本日の記念すべき日にご光来いただいた大韓老人会ソウル市連合会のキム・ソンホン会長をはじめ、高齢者の皆様、そして内外からのご来賓の皆様、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。

    何より厳しい環境の中でも、親孝行を自ら実践していらっしゃる受賞者の皆様にも、尊敬と感謝の意を表したいと思います。認知症を患っている95歳の高齢の姑と夫に文句ひとつも言わずに献身的に尽くして、地域住民に深い感動を与えていらっしゃる親思いの方、病気の夫を介護しながら敬老堂会長として自分より厳しい環境にいる高齢者が働けるように支援された立派な方、社会から疎外された高齢者のためにボランティア活動に積極的に参加し、高齢者に楽しさと暖かさを伝えてくださった方々、本日受賞された方々のエピソード一つ一つが、我々に大きな感動と喜びを与えています。皆様の善行は、我々社会の模範となり、お手本となると思います。

    高齢者の皆様、私は本日白いカーネーションを胸につけています。白いカーネーションは、亡くなった親を永遠に愛するという子の心を表すといいます。

    父は人に迷惑をかけてはいけないと正直さを教えてくれましたし、母は貯えなど全くない貧乏な家に嫁ぎ、身を粉にして働きながら子どもに尽くしてくれました。農夫は空晴れば土を耕すものだといいつつ、朝早くから夜遅くまで働いた父、母は、「自分が食べるときは、他の人も食べているかを気遣え」といい、いつも物乞いには食べ物を分け与えていました。

    父親、母親という名前は、この世で最も美しいものだと思います。考えるだけで暖かくて力となる、果てしない愛と献身を意味するものであり、我々の存在と人生の源です。

    残念ながら私の両親は亡くなりましたが、今、私には多くの親がいます。それはまさに、ここにいらっしゃる高齢者の皆様です。これからは私が皆様の長男的存在となり、皆様方を私の父だと思って尽くしていきたいと思います。

    何より、高齢者の方々は貧しさや苦難を汗と涙で乗り越え、本日の大韓民国を築いてこられました。身を粉にして働き、大韓民国を豊かな国に成長させ、子どもの教育にも熱心に取り組んでこられました。高齢者の汗と涙があったからこそ、今の大韓民国があると思います。

    尊敬する高齢者の皆様、内外からのご来賓の皆様、しかし、我々社会の現実はどうでしょうか。口にするのもはばかれる、恥ずかしい現実が我々の前に横たわっています。「高齢者貧困率」はOECD加盟国の中でも最上位を占めており、「高齢者自殺率」もまたしかりです。大韓民国高齢者2人のうち、一人は貧困と孤独に苦しんでいます。国を発展させ、子どもを養うために若い頃から苦労してこられた高齢者の暮らしが不幸な社会は、決して希望のある社会、良い社会ではありません。

    高齢者が幸せで、高齢者が尊敬され、高齢者が尊厳のある生活を営める社会こそ、本当に住みやすい社会です。そこでソウル市は、高齢者が幸せで快適な暮らしや明るく健康な老後を送ることができるよう、できる限りの最善の努力を尽くしていくことをお約束申し上げます。

    何より、高齢者に最も力となる最高の福祉は、まさに高齢者に働き口を提供することだと思います。そこでソウル市は、今年高齢者向け公共雇用を、昨年より3千件増の5万件創出し、2018年までに8万件の雇用を創出する計画です。このような雇用の増加は高齢者の経済的自立と社会活動につながり、高齢者を貧困と孤独から救ってくれると思います。皆様、働き口が増えるといいですよね。

    ソウル市は、高齢者の健康で心安らかな老後、尊厳と品格のある暮らしを支えるために努力しております。ソウル市が施行する公共住宅団地に療養施設を追加設置し、一人暮らしの高齢者のためのワンルーム型賃貸住宅を拡充していく所存ですが、この計画が実現すれば、高齢者の大きな悩みである住居問題と療養施設の不足を解決できると思います。高齢者の皆様、これで悩みが一つ解決されますよね。

    また、ソウル市は高齢者の健康増進への取り組みも行っております。高齢者や家族を苦しめる認知症の方への支援も広げていますが、認知症検査率を40%から45%に引き上げ、初期検査を通じて認知症予防や管理も強化していきたいと思います。軽度の認知症患者のために、脳活性化教室5か所を拡充する計画で、2018年までにデイケアセンター100ヵ所、公共老人療養施設30か所を追加造成して、認知症の専門療養施設を拡充してまいります。皆様、これで認知症の悩みが少し減りましたね。

    また、今年7月から施行される「訪問福祉」は、高齢者の強い味方となると思います。社会福祉士や訪問看護師が、一人暮らしの高齢者の自宅を訪問し、話し相手になったり、体調など健康にも気遣ったり、しっかりとお手伝いする仕組みです。皆様、息子や娘のような福祉士や看護師の訪問、喜んでいただけますよね。

    高齢者の雇用拡大や住居問題の解決、高齢者の福祉と健康増進、療養施設の拡充の取り組み以外にも、ソウル市は高齢者の活力のある暮らしを支えるため、様々な文化活動プログラムも拡大しています。

    ソウル市は、高齢者が多く集まるチョンミョ(宗廟)とタプコル(塔谷)公園周辺を歴史と伝統が息づく「高齢者文化に特化した通り」に変えていく計画です。今後、チョンミョとタプコル公園は、高齢者が行きやすくて楽しい環境に改善されます。また、高齢者が手ごろな値段で食べられる食べ物や懐かしの映画、公演などを自由に楽しめる空間へと変わっていきます。まさに高齢者のための「高齢者特区」として生まれ変わるのです。

    ソウル市は、高齢者の第二の家である老人福祉館にも多彩な文化活動を支援しています。大規模な老人福祉館32ヵ所以外にも小規模の老親福祉センターを毎年拡充していく計画です。また、敬老堂を地域住民とともに利用できる開放型の敬老堂にし、100名の敬老堂コーディネーターが高齢者をサポートします。皆様、ソウル市が高齢者のために全力で取り組んいること、お分かりになりますよね。

    しかし、ソウル市はまだまだ不十分なところがたくさんあると思っております。その不十分なところは、これから一つずつ実践して埋めていきたいと思います。

    尊敬する高齢者の皆様、内外からのご来賓の皆様、今後ソウル市は、「親心」と「子の心」、この二つの心でソウル市を運営してまいります。「親心」は、全てを与えてあげたいという心、愛と献身の心です。「子の心」は、全てを敬い、尽くす心、尊敬と奉仕の心だと思います。ソウル市は常に「親心」と「子の心」で市民に接する所存でございます。そして高齢者のために力を尽くしてまいります。

    本日、私はとても嬉しいです。亡くなった私の両親の代わりに、多くのソウル市の高齢者の方々が、私の両親になってくれたからでございます。私が胸につけているこの白いカーネーションを喜んで受け取ってくれる、私の父と母も、天国で大変嬉しい気持ちになっていると思います。

    高齢者の皆様、私とソウル市が、皆様の子となってさらに尽くしてまいります。親孝行するソウル市、ソウルの長男を見守っていてください。末永い健康とご多幸をお祈りしております!

    尊敬します。愛しています。ありがとうございました。

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