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  • ソウルの中心「世宗路」、歩行者天国に変身

  • ソウル市総合ニュース SMG 3,780
        ソウル市は23日(日)、世宗文化会館前の光化門(クァンファムン)三叉路から世宗路(セジョンノ)十字路までの550mの区間から、公共交通機関を含む一般車両をしめだし、歩行者と自転車だけが通れる「歩行者天国」を試験的に行う。ソウル市は、これまで車優先であった「道路」を歩行者に返していく。今回の試験のモニタリングの結果と、周辺商店街の声、市民の意見を総合し、「世宗路歩行者天国総合推進計画」を作り、今後の運営方法を整備していく。将来的には、世宗路を歩行専用道路へと転換させる計画である。

        今回初めて行われる「歩行者天国」は、朴元淳(パク・ウォンスン)市長が6月に訪れたブラジルのクリチバ市の「花通り」がモデルとなっている。クリチバ市の「花通り」は、文化財や有名建築物が多くあり、週末にはストリートアート祭りが行われたり、市が立ったりするなど、人々で賑わい活気がある。ここを朴元淳市長が訪れた際に「歩行者に優しい都市」計画を発表したが、 今回の実施は2014年から運営予定されている新村(シンチョン)公共交通機関専用地区とともに、その実現の一環である。 

        ソウル市で「世宗路」が選ばれたのには、3つの理由がある。まず、古宮や博物館などから近いこと、次に、ソウルの南北を繋ぐ重要な幹線道路沿いにあること、さらに、中央官庁街でありながら、商店なども密集している地域であることである。

        今回の「歩行者天国」では、市民が自由に道路を歩き、自由に参加できる様々なイベントを準備している。 例えば、世宗文化会館前の道路では、環境にやさしい交通手段である「自転車」の利用を活性化し、生活に根ざさせるための自転車体験イベントが行われる。「第4回生活自転車大行進」、「のろ亀自転車大会」、「異色自転車体験」、「BMX公演」などが予定されている。また、世宗路公園前では、「車のない週間」イベントが行われる。ここでは「車のない週間」がなぜ必要なのか、どのように参加すればいいのか、その効果はどの程度なのか、といったことを紹介する。さらに、環境にやさしい運転装置の展示、環境にやさしい運転の体験コーナーなどが設置される。

        世宗文化会館前の光化門広場では、ソウル近郊の農家が収穫した作物を販売する「農夫の市場」、水産物の産直販売、リサイクルの市民団体や企業が参加する「リサイクル分かち合いの市場」が開かれる。また、市民個人が出店する「フリーマーケット」も開かれ、販売収益はリサイクルや分かち合いの文化を広めるのに使われる予定である。世宗文化会館・文化広場の「トゥラク」などをはじめとする3つの公演会場では、気楽に楽しめるストリートアート、国楽室内楽団、伝統舞芸術団、インディーズバンドなどによる様々な公演も行われる。

         このように、ソウル市は、歩行者天国に様々な公演や文化コンテンツを取り入れることにより、世宗路ならではの「自発的な市民文化」が花開くことを目指していく。これは、弘大(ホンデ)ストリートのように道路がすなわち舞台であり客席になるという「開かれた文化の街」を手本とするものである。