ソウルを訪れた外国人観光客に定番の買物スポット「明洞」。ソウル市がショッピング大国のイメージに悪影響を与えるあらゆる違法行為に積極的に対応するために、実態調査をはじめ取締りを行う。
新型コロナ終息後、明洞を訪れる外国人観光客が増え、観光客を対象とする押し売り、ぼったくり商法が再び問題になっている。これは、観光客の被害を拡大させ、ソウルのイメージを損ねかねないため、先制的に対応すると市は付け加えた。
市は、明洞地域にある様々ショッピングカテゴリーの」うち、まず「化粧品ショップ」を対象に、27日から取締りを実施、今後飲食店や屋台など、他の業種にも実施し、健全な観光マナーとルールを設ける計画だ。
まず、5月27日(月)から29日(水)までの3日間、ソウル市、中区、ソウル警察庁の合同取締チーム(15チーム、約50人)を投入し、明洞観光特区内の化粧品ショップ(75店)を対象に、「化粧品法」に基づき「価格表示」が行われているかどうかについて集中取締りを実施する。
韓国の「化粧品法」によると、韓国国内で製造または輸入され、販売される全ての化粧品は、シールなど識別可能な手段を活用し、一般消費者へ販売する実際の取引価格を表示しなければならない(個別の商品の価格表示が難しい場合、商品名、価格が含まれた情報を提示)。法律違反の店舗に対しては、過料を科すようにソウル地方食薬庁に通知する。また、化粧品法について理解を深めるために、「化粧品価格表示制度案内」を制作·配布し、現場教育も行う方針だ。
なお、市は、外国人観光客を対象にアンケート調査と覆面調査も行い、明洞における買い物·観光の全般的な実態把握とそれに伴う改善策の構築に取り組む。
アンケート調査は、5月31日(金)から6月2日(日)まで、明洞を訪れた外国人観光客を対象に、悪質商法、ぼったくり、押し売り、返品対応など具体的な事例について、インタビュー形式で行われる。
また、外国人観光客を装った覆面調査員を投入し、接客、価格表示、客引き、または、押し売り、返品対応など、明洞地域における買い物環境を点検する。
市は、他にも自治区·観光通訳案内士協会·警察と合同取締チームを設け、明洞観光特区一帯にライセンスの無いガイドの取締り·根絶キャンペーンを行う予定だ。
ソウル市のキム·ヨンファン観光体育局長は、「明洞は、名実ともにソウルを代表する『人気買い物スポット』であり、平日週末問わず買い物や観光を楽しむ人で賑やかだった」とし、「ぼったくり、押し売りなど悪質商法が、ソウルのイメージに悪影響を与えないように『外国人観光客等へのマナー啓発』に最善を尽くす」と述べた。