- 2019年9月から2022年末までの約4年間、水素タクシーのソウル市内運行を実施
- 道路を16万kmを走行させ、水素自動車の重要部品の性能検証・改善
- ソウル市「有害な排気ガスを排出しない水素タクシー普及のきっかけを作りたい」
ソウル市が、2019年9月10日午後2時の「国会水素充填所(水素ステーション)」の竣工式後、PM2.5などの排気ガスを全く排出しない環境配慮型水素タクシーの運行を開始する。
水素タクシーの料金と利用方法は従来のタクシーと変わらない。基本料金3,800ウォン、その後は132m当たり100ウォン、31秒当たり100ウォンの加算料金が適用される。
ソウル市所在のタクシー会社2社(サムファン運輸、シティタクシー)がそれぞれ5台ずつ運営する水素タクシー事業は、韓国の産業通商資源部の水素タクシー実証R&Dの予算で推進される。両社は水素自動車の貸出および燃料費の支援を受けながら、実際の道路環境で水素タクシーを16万km以上走行させ、水素電気自動車の重要部品の性能を検証し改善する。
車体は青い空を象徴する水色で、市民が一目で水素タクシーだとわかるようにした。また、水素自動車の安全性と環境配慮性を発信するために、環境配慮設計に基づいたエコデザインを導入した。
ソウル市は、水素タクシーの導入に合わせて、環境にやさしい水素市内バス7台を年内に導入する計画だ。市内バスやタクシーなどの事業用車両は一般車両に比べ運行距離が非常に長いため、エコ車両を導入すれば環境改善効果もそれだけ大きくなることが期待される。
ソウル市タクシー物流課のキム・ギボン課長は「水素タクシー実証事業を通じて水素自動車のタクシーの適合性を検討し、今後のタクシーへの導入を判断する方針」とし「水素タクシーは内燃機関車に比べ、燃費も出力も優れており充填時間も短い。今回の実証事業を今後の水素タクシーの普及に役立てたい」と話す。
【添付】水素タクシー外観デザイン