コロンビアのイバン・ドゥケ・マルケス(Iván Duque Márquez)大統領が、ソウル市の名誉市民となることが決定した。
8月24日~26日に来韓したコロンビアのイバン・ドゥケ・マルケス大統領は、26日14時30分にソウル市を訪問し、オ・セフン(呉世勲)ソウル市長からソウル市民証の授与を受けた。
今回のコロンビア大統領の訪韓は、2011年9月にフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領が訪韓して以来10年ぶりであり、イバン・ドゥケ大統領はソウル市を訪れた外賓として、ソウル特別市外賓迎接基準に基づき、名誉市民証を受け取る。ソウル市の「外国人名誉市民」は、ソウルにて連続して3年若しくは累積5年以上居住中の外国人、または市を訪問した主要外賓に対して授与している。
イバン・ドゥケ・マルケス大統領は、2018年、当時満42歳の年齢でコロンビア史上最年少の大統領に当選しており、米州開発銀行(IDB)勤務当時に著書『オレンジ経済』(2013)を通じて、コロンビアの次世代経済発展戦略としてクリエイティブ産業に重点を置く経済ビジョンを提示しならが、韓国を先端技術と文化コンテンツ強国として評価している。
この日、名誉市民証授与式につづいてオ・セフン(呉世勲)市長とイバン・ドゥケ・マルケス大統領は面談の時間を持ち、両国の都市間の第4次産業革命に関する企業の育成、企業支援インフラ、スタートアップ活性化方法などについて論議した。
なお、主要外賓を対象とするソウル市名誉市民証の授与は、コロンビアのイバン・ドゥケ・マルケス大統領が国家元首級としては35番目となる。これまで、コロンビア出身の主要要人のうちソウル市庁を訪問し名誉市民証の授与を受けた者は合わせて9名であり、今回名誉市民証を受けたイバン・ドゥケ・マルケス大統領は、10番目の授与者となった。
コロンビアは、韓国戦争当時に中南米で唯一、海軍のパディーヤ艦艇を先頭に、約5千人の戦闘兵を派遣した、とても重要な友邦国である。また来年2022年は、ソウル市とボゴダ市が親善締結40周年を迎える特別な年であり、このような重要な時期に先立って、イバン・ドゥケ大統領がソウル市の名誉市民になったのは、ソウル市とコロンビア間において非常に意味深いことといえる。ソウル市は、親善友好都市であるボゴダ市とメデジン市など、コロンビアの主要都市との間でより一層多くの交流が繰り広げられ、企業の海外進出が拡大されるなど、経済交流活性化のきっかけとなることを期待している。