- 国家開発部長官に会い、「需要者満足」「住居安定」を同時に成し遂げたシンガポールの住宅政策をヒアリング
- 「ホワイトサイト」など柔軟な都市計画事例から旧都心の複合開発政策に関する様々なアイデアを模索
- シンガポールの保健部長官と健康増進委員会の代表に会い、公共スマートヘルスケア政策について議論
WCS(世界都市サミット)に参加するためシンガポールを訪問しているオ・セフン市長は、8月1日(月)にシンガポール政府当局を率いる長官らに会い、住宅や健康管理など市の中核政策における交流や協力を深める予定だ。
午後2時半(現地時間)マリーナベイサンズコンベンションセンター(4階)で、シンガポールの住宅供給や都市インフラを総括する国家開発部のデスモンド・リー(Desmond Lee)長官と会談を行う。「需要者満足」と「住居安定」を同時に成功させたシンガポールの住宅政策モデルや都心複合開発事例から政策に関するインサイトを得る狙いだ。
国家開発部傘下のHDB(住宅開発庁)では、都心のようにアクセスの良い立地に中・低賃金の労働者が負担できる(周辺地域の相場に比べ約20%安い水準)高密開発公共住宅を提供するために、新概念の住宅モデルPLH(Prime Location Housing)をローンチした。
オ市長は、交通の便が良い場所などに複合開発を通じた職住混合住宅の供給を推進しているソウル市に適用できる部分はないかを議論する予定だ。
また、シンガポールの旧都心の複合開発の成功事例をヒアリングするほか、30日(土)に訪問したプンゴル(Punggol)のエコタウンの開発過程やノウハウなどについても話を聞く計画だ。
<保健部長官、健康増進委員会の代表に会い、公共のスマートヘルスケア政策について議論>
オ市長は午後4時半(現地時間)、オンイェクン(Ong Ye Kung)保健部長官と保健部傘下の健康増進委員会のテ・チュンホン(Tay Choon Hong)CEOと共に、長官執務室で面談を行い、公共スマートヘルスケア政策について話し合う。
2021年11月ソウル市がローンチし、現在5万人が利用しているスマートヘルスケア「手首ドクター9988」は、シンガポールの「ルミヘルス(Rumi Health)」が母体となった。
「手首ドクター9988」は、満19~64歳のソウル市民を対象にスマートバンドを貸し出し、バンドとモバイルアプリを連動させ市民の健康管理を支援する事業だ。コロナ禍で健康管理への需要やデジタル・非対面ヘルスケアに対する関心が高まり、現在利用者は5万人に達している。