ソウル市は、2020年10月8日から18日までの11日間、オフラインではなかなかお目にかかれない海外の庭園専門家も参加する「オンライン・ソウル国際庭園博覧会」(Virtual SIGS 2020)を開催する。
当博覧会は、2015年に「ソウル庭園博覧会」という名前で初回が開催されて以来、参加範囲を海外にまで広げて国際的な庭園博覧会へと発展した。そして、華やかな見どころに重点を置いた他の庭園博覧会とは異なり、開催地域の各所に緑の庭園を造成・管理しつつ、市民も共に参加するという都市再生型庭園博覧会という新しい方向性を提示している。
しかし、2020年の博覧会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止と市民の安全を守るため、会場での庭園の造成とイベント開催を2021年5月に延期。その代わり、オンラインによる非対面庭園文化プログラムを企画して、「緑の都市ソウル」づくりの歩みを引き継き進める予定だ。
今回のオンライン博覧会では、2021年5月開催予定の博覧会で展示する庭園を▲
作品の説明付きでオンラインにて紹介する。また、オフラインではなかなか出会えない世界的に有名な造景・庭園専門家が参加する「2020国際庭園シンポジウム」および「路地庭園ウェビナー」などの▲
国際カンファレンスや▲
市民参加プログラムもオンラインで開催する。
まず10月8日から14日までの7日間は、国際庭園シンポジウム「ウイーク(WEEK)」が開催される。ここでは世界各国の庭園専門家の発表を通じて、都市の緑地化における公共庭園の役割について考える。2020年はオランダで有名なガーデンデザイナーのピート・オドルフ(Piet Oudolf)氏が基礎演説をする。
次いで10月15日には「都市再生、路地庭園づくり国際庭園ウェビナー」がオンラインで開催される。ここでは当博覧会をはじめ、世界各国の路地再生事業に関する事例などを紹介する。基調演説ではハーバード大学デザインスクールのNiall Kirkwood教授が「路地の活性化のための革新的デザイン」をテーマに発表する。
さらにソウル市は、2021年造成予定の存置庭園をオンラインで鑑賞できるプログラムを提供する。2021年5月開催予定の展示会で造成する招待庭園・作家庭園・学生庭園のデザインを、10月8日から18日までの11日間、2020ソウル国際庭園博覧会の公式YouTubeチャンネルにて順次公開する予定だ。
「2020ソウル国際庭園博覧会」は、公式YouTubeチャンネル(
https://www.youtube.com/c/Seoulgardenshow)にて共有できる。詳細な内容については、2020ソウル国際庭園博覧会のウェブサイト(
https://festival.seoul.go.kr/garden)にて確認できる。