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[2014] 市長挨拶

  • エネルギー効率の高い都市へ!

  • [2014] 市長挨拶 SMG 1,048

    ソウル国際エネルギーカンファレンス開会式

    日付 2014年11月12日 | 場所 ソウル市庁多目的ホール

    こんにちは。皆様にお会いできて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。尊敬するウォルト・パターソンソウル国際エネルギー諮問団長とソウル国際エネルギー諮問団の皆様、基調演説をしてくださったイ・スンフングリーン成長委員会委員長と講演者の皆様、そしてエネルギーに対する大きな関心を持ってご出席いただいた市民の皆様、本日のこの場は世界のエネルギー碩学の方々をお招きし、大都市のエネルギー政策について新たな知識を共有し、より良い未来を切り開いていく機会を模索する目的で設けられました。

    本日、我々人類は最も深刻で最も脅威的な挑戦状を受け取りました。化石燃料の枯渇と気候変動によるエネルギー危機は、何よりも持続可能な未来を夢見る人類の生活を危機に追い込んでいます。しかし、私は「ピンチはチャンスの別称」だと考えます。ピンチが訪れた時、私たちはピンチを察知し、これをチャンスに転換しなければなりません。ソウル市が原発一基削減政策を積極的かつ強力的に推進する理由です。

    ソウル市の原発一基削減政策は、省エネと新再生エネルギーを活用し、原発一基に相当する200万TOEの削減を目標とするエネルギー政策です。2012年にこの事業を始めた時、誰もこの事業が成功するとは思っていませんでした。

    しかし、ソウル市の努力と市民の積極的な参加により、私たちは当初の計画よりも6ヵ月も早い2014年6月、ついに200万TOEの削減目標を達成しました。「市民がエネルギーであり、市民の参加がまさにエネルギー生活」につながったということを、ソウル市が証明したのです。その結果、ソウルは国連公共行政賞、WGBC(World Green Building Council)気候リーダーシップ賞、世界自然保護基金(WWF)とC40-シーメンス大都市気候リーダーシップ賞の「太陽光分野」で受賞する栄誉に預かりました。

    しかし、ソウル市はこのような成功に満足せず、さらに「原発一基削減第2段階」事業に取り組んでいます。原発一基削減第2段階事業が成功すれば、ソウルの電力自給率は20%まで上がり、400万TOEのエネルギーが低減され、1,000万トンの温室効果ガスが削減されます。そうなれば、ソウルはもっと健康かつ安全なソウル、持続可能なソウルへと変貌していくでしょう。

    本日この場で議論するテーマは、「都市エネルギー政策、核心は効率化」です。より少ないエネルギーで市民の皆様により良いエネルギーサービスを提供することが、都市エネルギー政策が進むべき方向です。

    本日グリーン成長委員会のイ・スンフン委員長は、韓国の都市エネルギー政策の重要性について、中国国家発展改革委員会の宇聴教授と米国ESCO協会のトーマス・ドレッセン理事は中国のエネルギー効率化政策について、最後にドイツのフラウンホーファー研究所のゲアハルト・ストリーヒップ課長とマンフレッド・フィッシェディックEUエネルギー政策諮問がEUのエネルギー効率化の最新の傾向について、それぞれ基調演説をしてくださいます。さらに、セッションでは「エネルギー効率と産業活性化」、そして「エネルギーサービス効率化の世界の事例」というテーマで各国の優秀事例を共有し、お互いの慧眼を磨く機会を提供します。

    ソウル市は、本日議論されるすべての発表内容と提案について十分に検討し、政策に反映して、エネルギー効率の高い都市、そして市民のエネルギー福祉を最優先する都市に変われるよう、絶えず努力していく計画です。

    ご出席いただいたご来賓の皆様と市民の皆様、そして素晴らしい発表をしてくださる講演者の皆様に、尊敬と感謝の意を表します。今回のコンファレンスを機に、ソウル市の原発一基削減政策が一段階跳躍し、エネルギー自立と参加、分かち合いが私たち社会の重要な価値として位置付けられるよう、さらに努力してまいります。持続可能な成長、より良い世の中のためのソウルの第一歩が、世界の大都市でも新鮮なアイデアと挑戦を呼び起こすことを願います。ありがとうございました。