二酸化炭素を排出しないエコ低速電気自動車が来る4月14日からソウル市内で走れるようになります。
低速電気自動車は最高速度60km/h以下のエコロジー交通手段で、韓国内だけでなく欧米など海外でも注目されていますが、安全性などの問題でこれまでは一般道路での走行が認められず、公園やゴルフ場などの施設内道路でしか運行できませんでした。2009年12月に最高時速60km以下の道路で運行を認める低速電気自動車関連の自動車管理法が改正、3月30日から施行されることになり、ソウル市は低速電気自動車が道路で走れるように、運行区域指定権を持つ25の自治区と協議し、4月14日には道路運行を可能にする方針です。
低速電気自動車の運行が制限される道路は道路全体の約3.2%と少なく、運行制限道路と一般道路の交差点は通過できるため、目的地への移動に大きな制約はないとみられます。但し、目的地が制限道路にある場合は進入できないため、事前に調べておく必要があります。
電気自動車はまだ普及初期段階にあり、購入の際に税制面での優遇措置や補助金などはありませんが、ソウル市登録車両の場合、環境部から電気自動車認証を受けると混雑通行料が免除されたり、軽自動車に比べても燃料費を大幅に抑えることができるため、実際に節約できる費用は大きいと期待されます。低速電気自動車専用の保険商品も近く販売される予定で、運転者は安心して道路を走れる見通しです。ソウル市は電気自動車を購入した市民が車の運行に不便がないよう、公共庁舎と公共駐車場などに年内に100以上の充電施設を確保する計画です。
ソウル市は、エコロジー・グリーン成長を牽引し、省エネによる大気改善や気候変動問題に積極的に取り組むため、近距離業務に利用される車両はエコ電気自動車に切り替えることにしています。また、大気汚染物質の排出削減効果のある低速電気自動車が本格的に運行されることで、ソウル市内の大気がさらに改善される見通しです。低速電気自動車が1,000台普及した場合、年間3,000トン以上の温室効果ガス削減効果があります。