ソウル市は、次世代のためのエネルギー政策として推進している「原発1基削減事業」の代表的な市民参加型エネルギー節約運動である「エコマイレージ」会員が今年急増しており、7月末までの調べでは30万の住居・ビルが新しく登録し、総会員数が100万を超えたと発表した。ソウル市がエコマイレージ制度を導入した2009年9月以来4年目のことだ。
「エコマイレージ」というのは市民の自発的な省エネ運動のこと。住宅やビルでの電気・水道・都市ガス・地域暖房などの使用量を減らし、温室効果ガスの排出量を削減した分だけインセンティブを受け、マイレージとして積み立てできる制度である。
エコマイレージを導入した2009年9月から2013年4月まで、エコマイレージ会員により16万TOEのエネルギー(電気・都市ガスなど)が節減できた。これは乗用車20万台余りが1年間運行するエネルギーに相当する。 ※ TOE:Ton of Oil Equivalent(原油1トンを燃焼させたときに得られるエネルギー量)
市民が協力して節約したエネルギーにより、温室効果ガスの排出量を50万トン以上削減した効果が得られた。これは樹齢30年の松の木を7,500本以上植えたのと同じ効果である。
ソウル市は2013年6月、国連から市民参加及び省エネ文化の拡大、さらにエネルギー使用量の削減などの成果が認められ、国連公共サービス賞(政策決定に対する市民参加促進分野)にて優秀賞を受賞した。
これまで42ヵ月間、6ヵ月ごとに10%以上のエネルギーを節約した個人会員約9万3千人に対し、計14回にわたり50億ウォン余りのインセンティブを支給した。これは評価可能会員669万世帯のうち14%にあたる。
団体会員(学校・高層住宅団地、一般商業用建物など)328ヵ所には、省エネのための施設改善費として23億ウォンを支援した。
同市は、市民が作るエネルギー文化の代表と言える「エコマイレージ」の100万会員突破を祝うとともに、今後はソウル市民全員が省エネに協力することを願い、「エネルギーの日」である8月22日に記念行事を行う。