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プレスリリース

  • アジア32都市がソウル集合、大気環境改善に向けた都市協力方策を語る

  • プレスリリース SMG 971
    • – 4日、5日、ソウル市過去最大規模の「2018北東アジア大気質改善国際フォーラム」開催
    • – 浮遊粒子状物質の削減等大気環境改善に向けた都市間協力や実現可能な政策を語り合う
    • – 大規模な建設工事により大気汚染問題に悩まされるベトナム等東南アジア諸国へノウハウ伝授
    • – 参加都市の成果をデジタル資料で保存、国-都市間連携深める「タラノア対話」も開催予定

    ソウル市が9月4日(火)から2日間ソウル市役所新庁舎の多目的ホール(8階)で「2018北東アジア大気質改善国際フォーラム」を開催する。東アジア主要国の都市が一堂に会し、大気汚染問題の解決策を模索する過去最大規模のフォーラムとなる。

    このフォーラムには、東京、北京、ウランバートルをはじめ、北東アジアから4ヵ国の18都市と、東南アジアから7都市、計8ヵ国の25都市が参加する。各都市の代表者及び大気環境分野の専門家ら計300人が参加する予定。韓国からはソウル市をはじめ、仁川市、水原市、京畿道、忠清南道の関係者が出席し、大気環境の改善に向けた協力方案を協議する。

    初日の9月4日には、世界保健機関(WHO)西太平洋支部環境保健総括責任者のキム・ロクホ氏が「大気汚染~市民の健康を脅かす最大の脅威」、そして、科学技術連合大学院大学校(UST)総長のムン・キルジュ氏が「メガシティの現在と未来」と題して基調演説を行い、その後、PM-2.5など浮遊粒子状物質の主な排出源である交通部門と生活部門における排出量削減方策や都市間の協力方法について各都市、専門家による講演が続く。

    • ● セッション1~大気環境の改善に向けた交通部門における改善方案~ソウル、東京、北京、香港、国際清浄交通委員会中国本部(ICCT China)、緑色交通運動
    • ● セッション2~生活部門における浮遊粒子状物質排出量削減法案~京畿道、浙江省、済南市、重慶市、韓国環境公団、ソウル市保健環境研究院、グローバル都市大気汚染観測網(GUAPO)
    • ● セッション3 ~大気環境改善に向けた都市間協力方案~仁川市、中国環境部、河南省、湖南省、ウランバートル、北九州、ICLEI東アジア本部
    • ※ ICCT: International Council on Clean Transportation
      GUAPO: Global Urban Air Pollution Observatory
    • 2日目の5日には、日中韓の主要都市や政府関係者及び環境研究機関の環境問題専門家や市民団体が自由に話し合い官民の協力方法を探る。
    • ● セッション4 ~大気環境の改善に向けた市民参加方法~ソウル市、ジャカルタ、ハノイ、海南省、ミセモンジ(浮遊粒子状物質)解決市民本部
    • ● セッション5 ~大気環境改善に向けたモニタリング方法~貴州省、吉林省、天津市、福岡、国連環境(UN ENVIRONMENT)等

    さらに、今回のフォーラムと連携し、5日午後からは、温室効果ガスの削減方策を議論する「韓国地方政府タラノア対話」を開催する。気温の上昇や風速及び降水量の減少といった気候変動によって大気が停滞状態になり、それによって高濃度の浮遊粒子状物質が発生していることが背景にある。

    • ● タラノア対話とは、太平洋地域固有の会話方式で、透明性が高く、開かれた形式を特徴とする。 COP23(2017年11月)からCOP24(2018年12月)まで参加国が気候変動問題への対応を議論するうえでもこの会話方式を採択しており、韓国では今回初めて行われる。

    ソウル市は、今回のフォーラムが北東アジア都市が大気環境の改善に向けた政策を互いに共有することにとどまらず、大規模な建設工事による大気汚染問題に頭を悩ませているベトナム、ハノイなど東南アジア都市に対しても浮遊粒子状物質削減のノウハウを伝える有意義な場となり、政策を実現するために欠かせない市民参加を促す方法を見つけることを期待している。

    このフォーラムのスケジュールや講演者など詳しい情報は、「第8回北東アジア大気質改善国際フォーラムホームページ(http://www.airforum2018.kr)」、その他のお問い合わせは運営事務局(☎ +82-2-6952-0653, airforum2018@kimexgroup.co.kr)へ。

    ソウル市気候環境本部長のファン・ボヨン氏は、「市民の健康と命を脅かす大気環境問題は、ある都市や地域に限られた問題ではない。隣接する都市が共に話し合って解決策を探り、それを実現してこそ改善できると思う」とし、「今回のフォーラムがアジア諸国において都市ごとに最もふさわしい改善策を見つける有意義な場となり、各都市の人々が安心して生活できる大気環境づくりに役立てたい」と述べた。