連日の暑さで家に閉じこもっているのもそろそろ飽きてきたのでは? ならば、気軽なソウル小旅行に出てみてはいかがだろう。ソウルメトロとソウル特別市都市鉄道公社の統合により2017年に設立されたソウル交通公社が開催する第1回スタンプツアーイベントに参加すれば、ソウルの名所を地下鉄でサラリと巡ることができる。
ソウル交通公社は21日(火)、地下鉄で手軽に行けるソウルの名所から成るツアーコースを作成、コースを走破した人には記念品を贈る「ソウル地下鉄スタンプツアー」を開催すると発表した。イベント期間は9月3日から10月31日までで、テーマは「秋の小確幸、小さいけれども確かな幸せ」。コースは12種類と多彩だ。
公社設立以前のイベントコースに加え、今回は、「ソウル路7017(漢城都城など)」、「京春線スプキル公園(孔陵洞トッケビ市場など)」、「グルメ探訪(京義線スプキル公園など)」、「パムトッケビ・ナイトマーケットが開かれる漢江公園(仙遊島·盤浦漢江公園など)」、「雲峴宮の洋館」、「災害を仮想体験できる安全体験館」などが、新たなコースとして加わった。
ソウル路7017は眺めがよく涼しげな緑の多い遊歩道で、老朽化した高架道路が生まれ変わったもの。ソウルの新たな観光スポットとして人気だ。静かな散策路の京春線スプキル公園、ヨントラルパークや望理団通りなど自然とお洒落な雰囲気が調和した京義線スプキル公園エリアは、かつて京春線、京義線が走っていた線路跡地。ほかにもドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のロケ地となった雲峴宮の洋館、野外でのチコル(チキンとコーラ)が堪らない漢江公園など、ニューコースはまさに見どころ満載。
さらに、2016年のイベントで人気だった「ほのぼの路地ストーリー(カンプル漫画通りなど)」、「ソウルの中の世界、梨泰院(解放村芸術村など)」を始め、「古宮散策(昌徳宮など)」、「近現代史の記憶(ソウル歴史博物館など)」、「歴史遺跡とトゥルレキル(夢村土城など)」、「独立運動、その現場をゆく(西大門刑務所歴史館など)」といった既存のコースも健在だ。
スタンプツアーに参加するには、まず指定の駅の顧客案内センターでツアーパスポート(スタンプ手帳)を受け取る。そしてコースごとに認証写真を1枚撮影、駅員に示せばよい。今回は走破条件が緩和され、12種類のコースのうち4コース以上まわれば完全走破認証スタンプがもらえる。認証スタンプをもらった参加者は、ホームページ(www.seoulmetro.co.kr)に認証書を登録すれば、記念品贈呈イベントに応募できる。登録機関は11月1日から9日までなので、くれぐれもお忘れなきよう。
今年のイベントは、走破条件が緩和されたうえに、抽選で531人に記念品が贈られる(以前は10コース中8コース走破、先着順で贈呈)。さらにスタンプ手帳もこれまでのリーフレット様のものからパスポート形の手帳に変わり、まるで出入国スタンプを押してもらうようなワクワクした気分が味わえる。
また、この「スタンプツアーパスポート」には、コースごとにQRコードが入っており、そのコースに関する情報をスマートフォンで素早く検索できるようになっている。
ソウル交通公社のキム・ギチョル営業計画処長は、「ソウル地下鉄スタンプツアーイベントも、今年で5回目。このイベントを通じ、地下鉄に乗って巡る都心の小旅行の楽しさを市民の皆さんに知ってもらえたら幸い。記念品贈呈イベントもあるので、ふるってご参加いただきたい」と話す。